
安田記念2023【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!

ー6月4日(日)更新ー
フルゲートの18頭にG1馬10頭が顔を揃え、近年最高レベルに面白く、そして難解なレースとなっている今年の安田記念。
ソングライン、ソダシ、シュネルマイスター、セリフォス、ダノンスコーピオン、ドルチェモア、シャンパンカラーの7頭はマイルG1の勝ち馬。
それに対し、ジャックドールは2000mの大阪杯を勝っての参戦で今回が初めてのマイル戦。ナランフレグはスプリントG1、カフェファラオはダートG1を勝っている。
「マイルというのは短距離馬から中距離馬までが一緒に戦える距離」とは言われるが、まさにそれを体現したような多彩なメンバーとなった。3歳馬が2頭、牝馬が4頭というのも力関係の比較を難しくしている。
オッズもこの混戦模様を反映しているが、前日段階ではソダシが単勝5.3倍で1番人気となっている。しかし、1番人気が単勝5倍台(=支持率15%程度)というのは非常にレアなケース。
過去には2012年の安田記念が1番人気のサダムパテックで単勝6.6倍という歴史的な混戦となったが、オッズの分布としてはその時に近い状況となるかもしれない。
まずは連覇が懸かる立場でもあるソングラインについて。
サウジアラビア遠征→ヴィクトリアマイル→安田記念というローテーションは昨年と同じ。昨年はサウジ1着→ヴィクトリアマイル5着→安田記念1着という結果だったが、今年はサウジで10着に大敗するも続くヴィクトリアマイルを勝った。
「牝馬らしからぬタフさが長所で、中2週でも戸崎が乗ってしっかりと調教ができている」と厩舎サイド。戸崎騎手も「前走より一段階上の感じがします」と好感触だという。
ヴィクトリアマイルでソングラインとアタマ差の2着だったのがソダシ。レーン騎手は安田記念ではセリフォスに騎乗することが来日前から内定しており、今回は川田将雅騎手との新コンビとなっている。
「マイルCSから直行でヴィクトリアマイルを使ったのは、初めから春は安田記念との2戦セットで考えていたから」と関係者。余力を残して安田記念に向かうために、今回は間に余計なレースを挟まなかったという。
競馬ファンの間でも有名となった担当の今浪厩務員曰く「中間はさらに状態が上がってきた感じで、俺の中では最高と呼べる仕上がり」とのこと。勝てば牡馬相手のG1勝利は初めてということになる。
シュネルマイスターは安田記念が3着→2着。マイルCSが2着→5着。マイラーとしては常に現役最上位の評価を受けながら、古馬G1では勝ち切れていない。
前走のマイラーズCは早めに京都入りして馬体重もマイナス14キロという勝負仕上げで1年半ぶりの勝利を掴んだ。「開幕週の馬場が良かった。馬体重も前走くらいがベスト」とのことで、今回は馬場がどこまで回復するか、東京でのレースで馬体重が再び増えることがないかがポイントとなる。「カイ食いが良すぎるのでまた馬体重が増えつつあるんです」と厩舎スタッフはこぼしていた。
セリフォスはマイルCSからの秋→春マイルG1連覇が懸かる。ドバイ遠征から安田記念というローテは予定通りで、陣営としても「デキさえ整っていればマイルで負けることはない」とこの中間はかなり強気だった。
ただ、最終追い切りを終えて、レース直前となり、陣営の手応えにやや陰りがあるという。「マイルCSを100としたら、今回は…」とやや関係者も歯切れが悪いようだ。とはいえ、普段から元気すぎるくらいで、「自分でレースに向けて体を作れる」というタイプでもあるのがセリフォス。当日のパドック、返し馬での活気はチェックしておきたい。
色々な意味で今年の安田記念のカギを握るのがジャックドール。デビューから14戦全て2000mにこだわってきた馬が、大阪杯でG1タイトルを獲った直後に初めてのマイルに参戦。このローテに関してはオーナー、藤岡健一厩舎、そして武豊騎手が入念に相談とシミュレーションを重ねて決めたそうだ。
「今までは2000mを走らせるために落ち着きを保つ調整をしてきたが、今回はマイルのためにスピードに乗らせて気を盛り立てる調整に。馬体もマイル仕様に変わってきている」と厩舎サイド。
逃げなくても競馬は出来るタイプだが、2枠3番に決まった後には厩舎サイドから「これで作戦は決まった」と不敵なコメントも。隣のメイケイエール、逆に外枠を引いてしまったウインカーネリアンともども、どういうペースのレースを作っていくかが出走馬全体の有利不利に影響しそうだ。
去年の1番人気馬イルーシヴパンサーは1週前追い切りに乗った岩田望来騎手が「今度は万全の状態。あとは力関係だけ」と好感触。厩舎スタッフは「特殊な蹄鉄を履いているしベタ爪なのでとにかく良馬場に回復して欲しい」と語る。
逆に、ソウルラッシュは「ほとんどの陣営が馬場回復を願う中で、ここだけは雨を願っていた」と厩舎関係者が語る。「良馬場の純粋な力比べだと、あとひと押しが足りない」とのことだが。
ナミュールはヴィクトリアマイルが不利による敗退。当時はソダシ、ソングラインより上の2番人気に支持されていたほどで、今回の人気急落は馬券的に要注意かもしれない。

≪今週の重賞情報袋とじ≫
安田記念
2023
東京11R芝1600m
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 |
騎 手 |
---|---|---|---|
1 | 1 | ナランフレグ | 丸田 恭介 |
2 | メイケイエール | 池添 謙一 | |
2 | 3 | ジャックドール | 武 豊 |
4 | セリフォス | D.レーン | |
3 | 5 | ソダシ | 川田 将雅 |
6 | ダノンスコーピオン | M.デムーロ | |
4 | 7 | ガイアフォース | 西村 淳也 |
8 | ドルチェモア | 坂井 瑠星 | |
5 | 9 | シャンパンカラー | 内田 博幸 |
10 | ソウルラッシュ | 松山 弘平 | |
6 | 11 | イルーシヴパンサー | 岩田 望来 |
12 | ナミュール | 横山 武史 | |
7 | 13 | レッドモンレーヴ | 横山 和生 |
14 | シュネルマイスター | C.ルメール | |
15 | マテンロウオリオン | 横山 典弘 | |
8 | 16 | カフェファラオ | 浜中 俊 |
17 | ウインカーネリアン | 三浦 皇成 | |
18 | ソングライン | 戸崎 圭太 |
[安田記念]
注目の社台
グループ関連馬
ー6月3日(土)更新ー
桐 生
東京で行われる5週連続G1もこの安田記念が最終戦。
NHKマイルCを勝ったシャンパンカラーから始まり、ソングライン、リバティアイランド、タスティエーラとグループ生産馬が連勝中であり、ここで5連勝、さらに春のG1シリーズとして桜花賞からの8連勝へ向けて力が入ります。
来週には直営クラブの1歳募集馬見学ツアー、さらに7月のセレクトセールとグループの販売イベントが控えているだけに、東京コースでいいパフォーマンスを示したいところです。
社台グループ関連馬
セリフォス
馬主:G1レーシング
生産:追分F
今年の安田記念は、メイケイエール、セリフォス、ソダシ、ガイアフォース、シャンパンカラー、イル―シヴパンサー、ナミュール、レッドモンレーヴ、ソングライン、他にも社台グループの関連馬が多数スタンバイ。
この中で個人的に注目しているのが、社台グループの追分F生産馬セリフォスです。
欧州から導入された母シーフロントの2番仔で、ダイワメジャーが配合されました。デビューから一貫してマイル戦(芝1600m)を使い続けており、3歳春もクラシック路線に見向きもせずにNHKマイルCから始動。同レースで4着とした後は、当初の予定通り安田記念へ向かい0.1秒差の4着と、古馬のトップマイラーが相手でも通用することを証明しました。
生産の追分Fとしては、17年にペルシアンナイトでマイルCSを勝利。馬主のG1レーシングとしては、18年にジュールポレール、ルヴァンスレーヴでG1を勝利して以降、G1勝ちが遠ざかっていたこともあり、昨秋のマイルCS勝利は非常に価値のある1勝だったと言えるでしょう。
今年はドバイターフから始動し5着。2走目で距離がマイルへ戻る今回は、クラブの募集前でもあり力が入る一戦。この馬をよく知る関係者も「パワータイプだから馬場が渋ったとしても問題ないはず」と話しており、滑るような状態じゃない限り馬場状態は気にする必要はなさそうという話。
「秋のマイル王だから」と人気が集中することもなく、人馬とも挑戦者のような立場で挑めるだけに、この馬らしい走りに期待したいですね。
[安田記念]
重賞調教
ウォッチャー
ー6月2日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
セリフォス
(牡4、栗東・中内田厩舎)
栗東CW(稍)6F 83.8-68.5-52.8-36.9-11.5秒
高 島
元々調教でもしっかり走るタイプ。これまでを見ても最終追切までしっかり追った時の方が結果に結び付いている印象です。
坂路でじっくり乗り込みながら追い切り日はCW長めを追うというローテーション。先週のCWでは7ハロン追ってラスト1ハロン11秒3とキレのある動きを見せていました。
今週もオープン馬を相手に併せ馬を行い、大きく追走する形でもキッチリと先着。G1馬らしい力強い動きが目立っていました。「ダイナミックなフォームでやる気も十分」と関係者も満点評価。期待の走りを見せてくれることでしょう。
≪美浦・好調教馬≫
イルーシヴパンサー
(牡5、美浦・久保田厩舎)
美浦W(稍)6F 80.9-65.5-50.9-36.9-11.5秒
神 谷
5/4に山元トレセンより帰厩。しっかりと休養を挟みながら外厩で整えてから出走するというスタンスが定着しつつあり、今回も十分な期間を空けてからの出走となります。
ウッドコース6ハロン追いを中心に行ってきましたが、2週前に一杯追ってからは徐々に押さえながら体調を作っていくような調整内容。
それでも先週のウッドコースではラスト1ハロン10.9秒と破格の時計を叩き出しており、今週は馬なりながら80.9秒と抜群の時計を叩き出しました。
反応の良さが際立っており、以前にも増して良い意味で前向きさを感じる内容。昨年1番人気に支持されるも敗れた鬱憤を晴らしてくれそうな雰囲気です。
[安田記念]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー6月1日(木)更新ー

赤 堀
どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。
東京で行われる5週連続G1レースもいよいよ最後ということで、多方面から力の入っている話や早くも次の開催へ向けた動きなど、状況は様々なようです。
勝負度合いにも関係してくる部分でもあるので、細かい精査がより良い結果を生むことになりそうですね。
馬主情報的に注目しているのが、ダノックスのダノンスコーピオンです。
たびたびお伝えしていますが、オーナーのダノックスはマイル実績が抜けて良い結果にあります。初めてG1レースを制したダノンシャンティから始まり、これまで9度制したG1レースのうち、7勝がマイルでのもの。
ダノンスコーピオンではNHKマイルCを制しているように、相性の良い舞台でもあります。管理する安田隆厩舎は来年で定年。今年が最後の安田記念になりますが、短距離育成に長けた厩舎ということもあり、特別な想いで臨むことでしょう。
今回騎乗するM.デムーロ騎手にとって今年は勝負の年。10年続けてG1勝利を挙げていましたが、昨年はついに未勝利に終わっています。徐々に復調の兆しも見せており、こういった舞台で結果を残してこそ関係者の信頼度も高まるというもの。ここでの騎乗にも期待したいですね。
[安田記念]
3つの
好走ポイント
ー5月31日(水)更新ー
本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。
この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。
2.速い上がりを使える馬が高確率
3.珍しく関東馬が強いG1
★好走ポイント【1】
若ければ若いほど良い
3歳 | [0-0-1-3] 連対率0.0% 複勝率25.0% |
---|---|
4歳 | [5-2-2-26] 連対率20.0% 複勝率25.7% |
5歳 | [3-5-3-38] 連対率16.3% 複勝率22.4% |
6歳 | [2-2-3-39] 連対率8.7% 複勝率15.2% |
7歳~ | [0-1-1-24] 連対率3.8% 複勝率7.7% |
年齢別成績を見ると、若ければ若いほど、という傾向。18年以前はクラス再編成で安田記念前に4歳馬の収得賞金が半分にされ、出走馬自体が厳選されていた影響もありそうです。
とは言え、18年モズアスコット、19年インディチャンプ、20年グランアレグリア、22年ソングラインと近年も4歳馬の勝ち馬は多く、年々、育成が早くなっているといった時代の流れとも言えるかもしれません。
4歳馬で当日5番人気以内の馬は[4-2-2-12]、連対率30.0%、複勝率40.0%。6番人気以下で馬券になった馬は18年1着モズアスコット(9番人気)。
なお、3歳馬は参戦自体がほとんどありませんが、21年シュネルマイスターが3着に健闘。昨年はセリフォスが0.1秒差の4着でした。過去10年には入っていませんが、11年にリアルインパクトが制しており、無視はしない方いいかもしれません。
★好走ポイント【2】
速い上がりを使える馬が高確率
上がり3F1位 | [4-3-2-3] 連対率58.3% 複勝率75.0% |
---|---|
上がり3F2位 | [1-1-1-5] 連対率25.0% 複勝率37.5% |
上がり3F3位 | [1-1-2-9] 連対率15.4% 複勝率30.8% |
引き続き直線が長い東京で行われるG1ということもあり、やはり速い上がりを使える馬が優勢。上がり3位以内の馬で、勝ち馬6頭はやや物足りませんが、馬券圏内という意味では安定感があります。
前走上がり3F1位 | [4-4-1-20] 連対率27.6% 複勝率31.0% |
---|---|
前走上がり3F2位 | [2-0-2-16] 連対率10.0% 複勝率20.0% |
前走時の上がりを見てみても、上がり2位以内を使っていた馬で馬券対象の半数近く。
19年3着アーモンドアイ、16年2着モーリス、14年1着ジャスタウェイなど前走海外組は集計に含まれていないため、実際にはさらに率が高くなっていそうです。
前走時上がり2位以内に加え、
前走2番人気以内[6-4-3-13]、連対率38.5%、複勝率50.0%。
前走G1(海外含まない)だと、[2-2-1-8]、連対率30.8%、複勝率38.5%。
★好走ポイント【3】
珍しく関東馬が強いG1
関東馬 | [5-7-4-40] 連対率21.4% 複勝率28.6% |
---|---|
関西馬 | [5-3-6-83] 連対率8.2% 複勝率14.4% |
G1にしては珍しく、関東馬が優勢のレースとなっています。
レース当日、関東馬で2番人気以内に限ると[1-4-1-2]で連対率62.5%、複勝率75.0%。3番人気以内でも[2-5-2-4]で連対率53.8%、複勝率69.2%の高確率となります。
特選◎と隠れ穴馬って?
今日の記事も馬券の参考になりましたか?
記事を見ていて「じゃあどの馬を狙えばいいの?」と、スペシャリスト達の狙う本命馬、穴馬を知りたくなった方もいるんじゃないですか?
そんな方に、是非参考にしてもらいたいのが
★[美浦]情報のスペシャリストが!
★[栗東]情報のスペシャリストが!
★[馬主]情報のスペシャリストが!
★[社台]情報のスペシャリストが!
★[騎手]情報のスペシャリストが!
新聞やネットなどでよく目にする馬券ネタだけでなく、専門分野に特化したスペシャリスト達が情報的根拠から導き出す
重賞情報袋とじ日曜版
【特選◎と隠れ穴馬】
毎週レース当日12時頃から【メールアドレスご登録の方限定】で配信しています。
「やり方が難しいなら、いいや」
「知りたいけど、どうすれば.....」
と言う方もエントリー方法はとっても簡単!
①下のボタンをクリック
②空メールを送信
③返信メールのエントリーボタンを押すだけ
[隠れ穴馬]を無料ゲット!
¥0エントリーはコチラから
▼▼▼▼▼
(レース当日12時頃メール配信)
とっても簡単!たったこれだけ
エントリーが完了すれば、¥0で【今週の重賞情報袋とじ日曜版〜特選◎と隠れ穴馬〜】をご覧頂けます。
さらに!今なら!
初めて【特選◎と隠れ穴馬】の情報を入手された方に限り
私たちも情報ルートとして所属する競馬サイト【競馬セブン】の、◎−〇▲★3点情報も、エントリー当週だけですが、無料で公開します!
週末(レース当日12時頃)に届くメールをチェックして
情報スペシャリスト達の【特選◎と隠れ穴】、そして根拠となる新聞には載らないような馬券ネタを、重賞レースの馬券予想にお役立て下さい。