天皇賞春2024【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!
ー4月28日(日)更新ー
徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)
騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。
京都競馬場に舞台を戻して2年目となる、第169回 天皇賞・春。
昨年の勝ち馬ジャスティンパレスはドバイに遠征したため春天はスキップ。そして、一昨年の勝ち馬タイトルホルダーも昨年の有馬記念を以って引退した。
近2年の勝ち馬が不在となり、今年の構図は新興勢力VS実績ある古豪たち。
前者は4歳馬のドゥレッツァやタスティエーラ、サヴォーナ。そして牝馬ながらこの路線に進んできたサリエラなど。
後者は春天3年連続2着のディープボンドに、昨年の3着馬シルヴァーソニック、一昨年の3着馬テーオーロイヤルといったところだろう。
このうち、前日段階ではドゥレッツァとテーオーロイヤルの単勝オッズがともに2倍台で、3番人気以下を引き離して2強ムードとなっている。
近年は4~5歳馬、特に4歳馬が優勢で、6歳以上の馬が勝てば3度目の挑戦で勝った2015年のゴールドシップ以来となるが、果たして今年はどのようなドラマが生まれるか。
まずはドゥレッツァについて。この中間は栗東滞在を行なっており、1週前追い切りには戸崎圭太騎手が栗東まで駆け付けて騎乗。「素晴らしい動きでした」と満足している様子だった。
関係者は「典型的なステイヤーではないが、操縦性が良くて総合力が高いので対応できている」とドゥレッツァのことを評している。戸崎騎手や厩舎スタッフからは「敵はテーオーだと思っている」と、ライバルを意識するコメントもあったそうだ。
対するテーオーロイヤルは阪神大賞典の5馬身差圧勝をどう見るか。これは阪神大賞典のレース当時から言われていたことだが「過去イチくらいのデキの良さで、前哨戦でこれはもったいないくらい」と、仕上がり過ぎていた感があった。
しかし、この中間は厩舎サイドから「前走の時点でマックスかと思ったら、まだ上があった」と、さらなる仕上がりの上昇を強調する声が出てきている。これを素直に捉えるべきかどうかは考えようだが、あの阪神大賞典以上の状態にあるとすれば、G1制覇の瞬間が確かに見えてくる。
サリエラは昨秋のエリザベス女王杯で京都を経験しており、その時と同じく栗東滞在での調整。そして、厩舎関係者誰しもが「エリ女の時よりも順調です」と口を揃えている。
「ユニコーンSに出るサトノエピックと一緒に滞在して、順調に仕上げられています。昨秋に続いて2回目というのも環境に慣れるのが早かった要因でしょう。3200mのG1となると走って見ない限りは分かりませんが、不安はありません」とのこと。
この距離となるともちろん内枠が有利。実力馬に関しては枠順に関係なく勝ち負けになるが、近年の春天で穴馬はほとんどが内枠から走っている。鞍上も、ルメール騎手が乗らないことが分かっていた故に早めに武豊騎手に声を掛けられており、2強を崩す激走が期待される雰囲気。
今年は8頭が前走・阪神大賞典組。勝ったテーオーロイヤルは当然に有力ながら、2着以下についても本番のここで着順の入れ替わりがありそうだ。
トーンが高いのは3着だったブローザホーン。「前走は転厩初戦で手探りな面があったが、万全な仕上がりではない中で3着にきてくれて能力を再認識した」と厩舎サイド。
今回は在厩調整で調教のパターンを変えており、ハミもリングハミに変更。「手応えを感じています」と前向きだった。
もう1頭、サヴォーナも「阪神大賞典は進路取りが良くなかった。道中でノメっていたし窮屈になる場面があった」と、6着が力負けでないことを強調していた。菊花賞の5着馬でもあり、京都の良馬場なら巻き返しがあっていい雰囲気。
マテンロウレオは昨年の春天で5着。前走の日経賞は大逃げを打っての僅差4着で、本番の天皇賞がある意味で楽しみになる内容だった。厩舎サイドは「レースについては今回も鞍上に一任している」と話していたそうだ。今年は去年まで出走していた逃げ先行の馬たちが軒並み不在に。展開を作る立場となれば怖い1頭か。
ディープボンドは「ピークは過ぎた。それでもこの距離だけは走るんじゃないか、という点が望み」とのこと。ワープスピードも「前走は相当上手く運べたからね」と、阪神大賞典2着でも陣営は慎重だったが、絶好枠を引いて再現が叶うかどうか。
≪今週の重賞情報袋とじ≫
天皇賞(春)
2024
京都11R 芝3200m
~枠順確定版~
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 |
騎 手 |
---|---|---|---|
1 | 1 | サリエラ | 武 豊 |
2 | 取消 | ||
2 | 3 | プリュムドール | 和田 竜二 |
4 | ワープスピード | 三浦 皇成 | |
3 | 5 | ブローザホーン | 菅原 明良 |
6 | ディープボンド | 幸 英明 | |
4 | 7 | タスティエーラ | J.モレイラ |
8 | ゴールドプリンセス | 田口 貫太 | |
5 | 9 | シルヴァーソニック | M.デムーロ |
10 | サヴォーナ | 池添 謙一 | |
6 | 11 | マテンロウレオ | 横山 典弘 |
12 | ドゥレッツァ | 戸崎 圭太 | |
7 | 13 | スカーフェイス | 松若 風馬 |
14 | テーオーロイヤル | 菱田 裕二 | |
15 | メイショウブレゲ | 酒井 学 | |
8 | 16 | チャックネイト | 鮫島 克駿 |
17 | スマートファントム | 岩田 望来 | |
18 | ハピ | 浜中 俊 |
[天皇賞(春)]
注目の社台
グループ関連馬
ー4月27日(土)更新ー
桐 生
社台情報部の桐生です。
今週から6週連続のGI開催。高松宮記念のマックドールから大阪杯のベラジオオペラ、桜花賞のステレンボッシュに皐月賞のジャスティンパレスとグループ関連馬が4連勝中の社台グループとしては、当然春の天皇賞も連勝を続けたいところ。ステイヤーとして抜けた馬がいないとあってどの馬にもチャンスがありそうですね。
サリエラ、ワープスピード、タスティエーラ、シルヴァーソニック、ドゥレッツァ、チャックネイトと6頭出しの社台グループとしても結果を出して東京でのGIシリーズにつなげられるか注目です。
社台グループ関連馬
ドゥレッツァ
馬主:キャロットF
生産:ノーザンF
キャロットF所有の菊花賞馬ドゥレッツァは栗東滞在で仕上げられてきました。ルメールに替わり、今回はジャスティンミラノで皐月賞を制した戸崎騎手を確保し、その戸崎騎手もわざわざ栗東まで駆け付けて1週前追いに跨る念の入れよう。
しかも、かなりの感触を掴んでおり、ここでもまず勝ち負けになる馬と見ているようです。さらに、相手は………オフレコの為、伏せさせて頂きます………との一騎打ちになるのではという話さえ入手しています。
今年の始動戦となった金鯱賞ではプログノーシスに完敗を喫したものの、もともとの目標が3200mの天皇賞(春)であれば悲観する必要もありません。
未勝利から5連勝、しかも重賞初出走で菊花賞を制しているように力量的には抜けているとも言える実績を残していますし、春最大目標のここでどんな競馬をしてくれるのか注目したいですね。
[天皇賞(春)]
重賞調教
サヴォーナ
ー4月26日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
サヴォーナ
(牡4、栗東・中竹厩舎)
栗東CW(良)6F 82.6-67.1-52.4-37.5-11.7秒
高 島
2週続けて騎乗する池添騎手が跨って強い調教を行っています。
先週のCWでは83.8-11.3秒と好時計をマーク。ラップバランスも良く、併せた相手にはしっかり先着を果たして順調さが窺えましたが、今週はさらにギアを上げた動き。
先週より速い82.6-11.7秒をマークして、オープン馬相手に大きく追走して先着。
通ったコースはやや内目でしたが、フォームに力強さがあり好調ぶりを伺うことが出来ました。
≪美浦・好調教馬≫
ワープスピード
(牡5、美浦・高木厩舎)
美浦W(良)6F 83.0-67.1-52.0-37.1-11.3秒
神 谷
前走の阪神大賞典後は疲れを取ることに専念。実質的に速い時計を記録したのは先週で自己ベストを0.3秒更新する内容。
ダイヤモンドS→阪神大賞典とステイヤーローテではありますが、間隔的なことを考えれば決して楽とは言えないだけに、調教の動きからも使いつつ良くなっていると言って良いのではないでしょうか。
今週は最後に仕掛けてゴールまで追ってフィニッシュ。併せた相手と並んでゴールではありましたが集中力も上々。
「今がピーク」という関係者の話からも期待値の高い1頭です。
[天皇賞(春)]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー4月25日(木)更新ー
赤 堀
どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。
今週から春GIシーズンの後半戦がスタート。6週連続でGIが行われることもあり、マスコミをはじめ競馬関係者は息を付く間もない日々に追われることになります。
だからこそ注目すべきポイント、馬や陣営がいるのも事実。絶好の馬券シーズンとも言えますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
長期間改修工事を行っていた京都競馬場。昨年、天皇賞春の開催に合わせてグランドオープンしました。
3年ぶりの京都開催となった昨年はジャスティンパレスが勝利。2着は地元馬主に前田晋二氏が所有するディープボンドが入りました。
昨年は記念すべき開催でもあったことから、地元では特に盛り上がっていただけに2着惜敗は着差以上に詳しい結果だったと思います。
ディープボンドは今年も出走しますが、京都馬主協会に所属するオーナーは全部で5名。その中から昨年の雪辱を果たしてくれそうと注目しているのが、小笹公也氏のテーオーロイヤルです。
小笹氏は「ホウホウ」の冠名を使用されている小笹芳央氏の実弟。芳央氏ほどセレクトセール等で目立つことはありませんが、テーオーロイヤルやテーオーケインズなどGI級の活躍馬を所有されています。
億超えホースこそいないものの、年に20頭近くをターフへ送り出すなど、馬主業へ非常に力を入れられています。
年齢を重ねてステイヤーの素質が開花する馬が多い中、テーオーロイヤルは4歳2月でダイヤモンドSを勝利。早くから強靭なスタミナを披露していました。
一時調子を落とす時もありましたが、今年は2戦2勝とまさに全盛期といえる走り。満を持しての天皇賞春は思い描いた通りに進んでいると言えるでしょう。
今回初めて京都を走りますが、オーナーにとっても待ちに待った地元開催。GI初制覇へ舞台は整ったと言えるだけに、力が入っていることは間違いないでしょう。
[天皇賞(春)]
3つの
好走ポイント
ー4月24日(水)更新ー
本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。
この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。
2.キャリアが少ない方が好成績
3.菊花賞連対馬が8連勝中
★好走ポイント【1】
前走G1、G2組が中心
OP特別以下 | [0-0-0-9] 連対率0.0% 複勝率0.0% |
---|---|
G3 | [0-1-1-20] 連対率4.5% 複勝率9.1% |
G2 | [8-8-8-101] 連対率12.8% 複勝率19.2% |
G1 | [2-1-0-5] 連対率37.5% 複勝率37.5% |
海外 | [0-0-1-1] 連対率0.0% 複勝率50.0% |
前走クラス別成績を見てみると、格重視のレースであることがハッキリ。前走がG3以下だった馬の好走はほとんどありません。前走G3で馬券対象になったのは15年2着フェイムゲーム(前走ダイヤモンドS1着)、22年3着テーオーロイヤル(前走ダイヤモンドS1着)の2頭。
出走頭数も多いですが、前走G2組が中心。20年に11番人気で2着に激走したスティッフェリオも日経賞3着からの参戦でした。前走G2で3着以内だった馬に限ると[7-6-6-42]で連対率21.3%、複勝率31.1%。
前走G1組は3頭が連対しており、いずれも当日1番人気になっていました(17年1着キタサンブラック、18年2着シュヴァルグラン、20年1着フィエールマン)。
なお、前走海外組は[0-0-1-1]ですが、1頭は14年に参戦した外国馬のレッドカドー(9人気14着)で、もう1頭が昨年のシルヴァーソニック(6人気3着)。前走はサウジのレッドシーターフH(G3)で、サウジ遠征が増えてきた昨今、注目の臨戦かもしれません(今年は該当馬なし)。
★好走ポイント【2】
キャリアが少ない方が好成績
キャリア10戦以内 | [6-1-3-14] 連対率29.2% 複勝率41.7% |
---|---|
キャリア11~15戦 | [2-2-2-28] 連対率11.8% 複勝率17.6% |
キャリア16戦以上 | [2-7-5-94] 連対率8.3% 複勝率13.0% |
キャリア別成績を見てみると、キャリアが浅い馬の成績が良く、キャリアが多くなるに連れて成績が悪くなることが分かります。
昨年の勝ち馬ジャスティンパレスはキャリア9戦。22年の勝ち馬タイトルホルダー、21年の勝ち馬ワールドプレミアがちょうどキャリア10戦でした。
19年、20年と連覇したフィエールマンも、19年がキャリア5戦、20年がキャリア10戦となっています。
有力馬が前哨戦を使わずに休み明けでG1に出走することが多くなった昨今、この傾向はますます強くなっていくかもしれません。
★好走ポイント【3】
菊花賞連対馬が8連勝中
15年ゴールドシップ
16年キタサンブラック
17年キタサンブラック
18年レインボーライン
19年フィエールマン
20年フィエールマン
21年ワールドプレミア
22年タイトルホルダー
一昨年までの勝ち馬を並べてみましたが、これらの馬に共通する点は菊花賞で連対していたということです。
昨年の勝ち馬ジャスティンパレスは、前年の菊花賞で3着。惜しくも菊花賞連対馬による9年連続優勝にはなりませんでしたが、JRAで2つしかない3000m超のG1だけに、その関連性は高いということでしょう。
・ドゥレッツァ
【★★】
・タスティエーラ
【★】
・ゴールドプリンセス
・サリエラ
・チャックネイト
・テーオーロイヤル
・ブローザホーン
・ワープスピード
※好走ポイントに該当した数で★をつけています。
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