
天皇賞秋2021【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!

ー10月31日(日)更新ー


徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)
騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。
各世代のスーパースターが集結し、“三強対決”としてこの秋一番と言っていい盛り上がりを見せる第164回 天皇賞・秋。
前日最終オッズはコントレイルが2.6倍の1番人気、グランアレグリアが2.9倍の2番人気、エフフォーリアが3.7倍の3番人気という並びになり、4番人気カレンブーケドールは15.9倍と大きく開いた。
まずはコントレイルについて。ファンの関心事は状態面だろう。菊花賞の激闘後にジャパンカップを使ったことで反動が出てしまい、しかも復帰戦の大阪杯は過酷な重馬場に。厳しい条件で走り続けたことで疲労が抜けず、結局宝塚記念や凱旋門賞といった目標を全て見送ることになってしまった。
しかし、今回はレース前日になっても、これまでになく強気な話しか出てこない。矢作厩舎に近い情報筋曰く「春よりも充実して状態は間違いなく戻っている。一番良かったダービーの頃の走りができているし、絶品だった1週前追い切りをあのまま信じていい」とのこと。無敗の三冠馬として競馬界を驚嘆させた力を、改めて見せ付ける態勢は整っているようだ。
グランアレグリアについては2000mがどうか。これも、予想家やファンが色々と理由を付けて不安視するのを見かけるのとは裏腹に、藤沢和雄厩舎やオーナー、牧場サイドの関係者からは後ろ向きな話が全くと言っていいほど出てこない。「大阪杯は道悪のせい。東京の良馬場なら2000mなんて問題にもならない」と厩舎関係者。
三強の中で唯一単勝オッズが3倍台なのがエフフォーリア。これは古馬との力関係がまだ分からないこと、過去の傾向においては3歳馬の天皇賞挑戦でしばらく結果が出ていないことが理由だろう。確かに、コントレイル、グランアレグリアとの能力差については「斤量差はあるが、こればかりは走ってみないと」というのが一つの本音ではある。
とはいえ、敢えて菊花賞ではなく天皇賞・秋を選んでいるだけあって、東京コースと2000mという距離に対しては厩舎サイドも自信十分。鹿戸雄一調教師は「体重が20キロ近く増えてトモの筋肉が盛り上がってきた。春はまだまだ完成途上であれだけ走っていたが、今は完成の域に近付いている」と話している。「これで負けたら相手が強過ぎたということ。そうなったら相手を称えるしかありません」という厩舎関係者の言葉には、やることは全てやったという自信が漲っている。
一つ気になる話として「このメンバーでこの枠だと、好スタートを切ったらそのままハナに行かされないか。その展開は歓迎できないな…」という懸念があるようだ。確かに今年の天皇賞・秋は逃げ馬不在。大方人気薄の馬が一発を狙って逃げることになるので杞憂に終わりそうだが、もしもこの大舞台で、望まぬ形で逃げることになると不安はあるかもしれない。
三強を追う立場のカレンブーケドールは「秋の狙いはジャパンカップ。天皇賞は始動戦なりの仕上げで、恥ずかしくない競馬ができればいいと思っていた」というのが、帰厩直後の国枝厩舎のトーンだった。しかし、この中間は爪の不安が出なかったため厩舎の想定以上に順調に仕上がっており、今は「これだけデキていれば一角崩しはある」と、やけに強気になっているそうだ。
友道康夫厩舎は3頭出し。実績なら天皇賞・春の勝ち馬ワールドプレミアになるが、厩舎筋が「可能性があるならコレだろう」と注目しているのは毎日王冠3着から臨むポタジェ。「毎日王冠から天皇賞は予定通りで、青写真通りに良化を見せている。絶好の内枠を引き、コンビ5戦5勝の川田も今回は乗れる。勝てるとは言わないが、2~3着への食い込みは期待していいだけの条件は揃っている」と、前向きな話が届いている。
毎日王冠からの馬ではサンレイポケットも人気以上に情報筋の間で評価が高い。左回りの2000mが最も得意な馬で、天皇賞・秋はサンレイポケットにとって究極の目標。「今年は毎日王冠から天皇賞に行くと決めていたので、毎日王冠はひと追い足りないくらいの状態で使った。上積みは本当に大きい」とは高橋義忠厩舎の関係者からの話だ。鮫島克駿騎手は新潟メインのルミエールオータムダッシュにライオンボスが出ることが分かっていながら、サンレイポケットとともに天皇賞へ。前日時点で単勝万馬券の人気薄だが、人気通りの結果で帰る訳にはいかないだろう。
[天皇賞秋]
注目の社台
グループ関連馬
ー10月30日(土)更新ー
桐 生
いよいよ秋の天皇賞を迎えます。今回のグループのテーマは、来シーズンから種牡馬入りする対コントレイルとなります。
昨シーズンの無敗の三冠馬に対して、昨年のジャパンCではアーモンドアイが、そして今春の大阪杯ではレイパパレが先着しましたが、ここでも一矢を報いることができるか否か。クラシックでは完敗だったものの、古馬相手となってからはグループの総力で同馬を抑えており、再度なんとかしたいところです。
社台グループ関連馬
グランアレグリア
馬主:サンデーR
生産:ノーザンF
GI5勝のグランアレグリアがルメール騎手を背に2度目の2000m戦参戦となります。
ディープインパクトと米GI2勝馬タピッツフライトの配合で誕生した同馬は、サンデーRの所属馬としてノーザンF空港で育成されました。3歳時に桜花賞でGI初制覇。4歳になって安田記念、スプリンターズS、マイルCSとGIレースを連勝し、今年のヴィクトリアMでGI5勝目をマーク。
マイルを中心にGI勝利を重ねてきた同馬ですが、陣営としては”中距離でも問題なし”と判断しており、道悪が影響した大阪杯だけでは見限れないところ。今秋は早くからこのレース目標で調整されましたし、今後は12月の香港が予定されており、国内現役最終戦となる可能性となるここは陣営も力が入っています。
エフフォーリア
馬主:キャロットF
生産:ノーザンF
今春の皐月賞馬エフフォーリアが初の古馬相手として、このレースへエントリーしてきました。エピファネイア産駒で、近親にはアドマイヤムーンやヒシアマゾンなどがいます。キャロットFの所属馬としてノーザンF空港で育成されました。
8月の札幌でデビューすると、そこからトントン拍子で勝ち進み、皐月賞ではのちの菊花賞馬タイトルホルダーに3馬身差の快勝でGI初制覇を飾りました。無敗で迎えたダービーでは、一番人気に支持されたもののゴール直前でシャフリヤールにハナ差先着されての2着。
ここで敗れたことにより三冠馬への道は閉ざされ、この秋は菊花賞をパスして天皇賞秋へ。今秋は9月末に帰厩しここを目標で乗り込まれています。古馬との力関係がポイントとなりますが、3歳馬ということで56キロという斤量の利があり、このメンバーを相手にどんな走りを見せるのか注目したいですね。
他にもポタジェ、ワールドプレミア、ムイトオブリガード、ラストドラフト、ペルシアンナイト、カレンブーケドール、ヒシイグアス、ユーキャンスマイルなどの社台グループ関連馬がスタンバイしています。
[天皇賞秋]
重賞調教
ウォッチャー
ー10月29日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
コントレイル
(牡4、栗東・矢作厩舎)
栗東坂路(良)4F 51.7-37.3-24.2-12.1秒
高 島
大阪杯以来のレースとなりますが、状態面はバッチリ整っているようです。9/28に大山ヒルズより栗東トレセンへ帰厩して乗り込みを開始。
「戻ってきた時は体が大きくなっていた」と関係者が話していたように、若干太目を感じる体付きではありましたが、乗り込むに連れてシャープさが戻ってきました。
先週、先週とCWで調教を行っていますが、いずれも抜群の時計を叩き出しており、「以前よりも力がついたことを感じる走りだった」と関係者は大絶賛。大阪杯での雪辱を果たすことが出来るのか、注目したい1頭として取り上げます。
≪美浦・好調教馬≫
ヒシイグアス
(牡5、美浦・堀厩舎)
美浦W(良)5F 68.7-53.0-38.4-12.2秒
神 谷
目下4連勝中と波に乗っており、今後の活躍に期待が持てる1頭。
中山記念を制した後、一時は香港出走を視野に入れて調整を行っていましたが、状態が整わず休養を選択。じっくりと休んだ効果もあって、「また一段と成長した」と関係者は目を細めておりました。
中間の時計自体は目立ったものではありませんが、「本数を重ねる毎にこの馬らしい動きになってきた」と、関係者は状態が上向きにあることを強調しています。
最終追切では行きっぷりもよく、抑えきれない勢いで駆け抜けた姿からは、これから先の楽しみを感じる内容だったと言えるでしょう。一線級の相手に対してどのような走りを見せてくれるのでしょうか。
[天皇賞秋]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー10月28日(木)更新ー

赤 堀
どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。
今年の天皇賞・秋はエフフォーリア、グランアレグリア、コントレイルが“3強”を形成。一般競馬ファンの中には「どの馬を軸にすればいいのか?」「3頭に割って入る馬はどの馬なのか?」と悩まれている方も多い事でしょう。
そんな状況にあって馬主情報的に注目しているダークホース(伏兵)が、ヒシイグアスの阿部雅英オーナーです。
阿部雅英オーナーはヒシ軍団の創設者・雅信氏の孫にあたります。父・雅一郎氏はヒシアマゾン、ヒシミラクル、ヒシアケボノなどのG1馬を所有。ヒシ軍団の全盛期を築きました。
また祖父からの寵愛は雅英オーナーが馬名由来となった「ヒシマサル」のエピソードが有名で、初代・二代目ヒシマサルは重賞勝ち馬。雅英オーナー名義の三代目も3勝を挙げて引退しています。
祖父と父から馬主業を引き継いだ雅英オーナーは、ヒシ軍団の大胆な改革を断行。軍団ゆかりの繁殖牝馬を整理すると同時に、セレクトセールでノーザンF生産の良血馬を多数購入しました。
そのうちの1頭が天皇賞・秋に出走するヒシイグアスであり、2016年の当歳セレクトセールにて1憶超えの高値で落札された期待馬になります。
奥手のハーツクライ産駒らしく2~3歳時は取りこぼしが目立ったものの、本格化を迎えた4歳春に素質が開花。2・3勝クラスを連勝して中山金杯、中山記念と4連勝で重賞ウイナーとなりました。
その後は厩舎の方針にあり無理をせず時間をかけて立て直され、この中間は長期休養明けを感じさせない素軽い動きを披露しています。今回は久々を嫌われて評価を落とした形も、3強とは初対戦で底を見せていないのは魅力です。
東京馬主協会に所属する阿部雅英オーナーとしても、天皇賞・秋は馬主お膝元のG1出走で力が入っている様子。週中にはスポーツ紙のインタビューに応じるなど並々ならぬ意気込みで、個人的に馬券には加えておきたい一頭ですね。
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