≪今週の重賞情報袋とじ≫
七夕賞
2025

福島11Ｒ 芝2000ｍ

[七夕賞]
注目の社台
グループ関連馬
ー７月12日(土)更新ー

社台情報部の桐生です。

７月第２週目の重賞は、サマー2000シリーズ第２戦の七夕賞です。２週前のシリーズ第１戦の函館記念と２週前に同じ福島で開催されたラジオNIKKEI賞では、どちらもノーザンＦ生産馬が勝利しているだけに、ここも続きたいところです。

なんといっても週明けの14日月曜日と15日火曜日にはノーザンホースパークでセレクトセールが開催されるだけに、セリを前にいい流れを作り出せるかがひとつのポイント。グループ生産馬５頭の走りには注目です。

[七夕賞]
重賞調教
ウォッチャー
ー７月11日(金)更新ー

昨年の七夕賞をレッドラディエンスで制した友道厩舎が連覇を狙って送り込んできたダンテスヴュー。

前走の福島民報杯で７着に敗れた後にリフレッシュ放牧に出されて今回は３カ月ぶりの実戦になります。最終追いは栗東ＣＷコースで３頭併せを敢行し、６Ｆ87秒０、ラスト１Ｆ１１秒１を強めの手応えでマーク。最後はメリオーレム(オープン)に半馬身先着、グランヴィノス(３勝)に半馬身遅れた形でした。

「もう少し、終いで動けるようになりそうだったので、終い重点。先週より良くなって、いい内容でした」と厩舎関係者も漏らしていたという話で、力を出せる仕上がりにあるのは間違いなさそうです。

前走の福島民報杯は７着とはいえ、勝ち馬からコンマ４秒と僅差。暑い時期に調子を上げるタイプだけに「いいポジションを取って、展開がかみ合えばチャンスはある」と厩舎関係者も色気を持っていましたよ。

メトロポリタンＳ７着からの参戦となる鹿戸雄厩舎のバラジ。この中間も乗り込みは入念で、最終追いの美浦坂路では荻野極騎手を背に４Ｆ53秒９、ラスト１Ｆ12秒３の時計を馬なりでマークしています。脚捌きは素軽さがありましたし、追い切り後の息の入りも問題なし。心肺機能はできているようです。

前走のメトロポリタンＳは予定していた新潟大賞典が除外濃厚で回ってきただけ。鞍上にレーンを起用していましたが、陣営としては色気があったワケではなかったという話もあるほど。

今回は２走前の福島民報杯で２着しているようにコース適性の高い福島が舞台。荻野極もわざわざ美浦に駆けつけて感触を確かめる念の入れようでしたし、勝負懸かりの一戦と言っても過言ないのではないでしょうか。

[七夕賞]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー７月10日(木)更新ー

馬主情報部の赤堀です。

いよいよ14日(月)～15日(火)に国内最大級のセレクトセール2025が行われます。セール直前に成績が出せれば、セール当日にオーナーや関係者との話も弾みますし、それによって色々な面で厩舎への恩恵があるのです。

自厩舎に預託馬がいる馬主であれば、セール直前にその預託馬で勝利することにより、馬主はその賞金をそのままセールの軍資金に充てることも可能になるので、アピール方法としては一石二鳥。今週末も提供が濃厚なレースには、この手の厩舎ヤリの勝負情報も入っています。

さらに、実際にセール前後は直接多くの関係者から話を聞くこともできるので情報収集するには最適のタイミング。だからこそ、今週、そして翌週は馬主情報にご注目頂ければと思います。

また、先週の北九州記念ではここで取り上げた清水義徳オーナーのヨシノイースター(５人気)が２着と好走し、勝負懸かりであったことを証明できたかと思いますが、今週の七夕賞もご注目ください。

今年の七夕賞で馬主情報的に注目しているのは、現在中央で８頭を所有している 前迫義幸オーナーの稼ぎ頭と言えるセブンマジシャンです。

前迫義幸オーナーの本業は東京都中央区銀座に本拠を構えるデンカエレクトロン株式会社(配線保護部材のメーカー)の代表取締役。昨年９月７日には、約30年間、競走馬に関連する事業に接してきた集大成として競馬に特化したセブンファーム株式会社を設立しています。

このセブンマジシャンは出世こそ遅れましたが、ノーザンＦ生産で、母系を辿ればクロノジェネシス、ノームコアが出てくる良血馬。オーナーサイドの期待の高さは言わずもがなではないでしょうか。

前走の花のみちＳでは前々でレースを運んだブルーミンデザインを捕らえることはできませんでしたが２着を確保。騎乗した横山武騎手は「初ブリンカーでマイルも初めてと、いろいろ条件が替わったなかで、いいパフォーマンスができました」とコメントを残しています。

今回は格上挑戦という形になりますが、３歳時には京成杯３着、セントライト記念４着など重賞でも好走歴あり。「久々にこの馬らしい走りができました」と横山武騎手も前走後に漏らしていたほどですし、持っているポテンシャルは高い馬。このメンツであれば十分に太刀打ちできるのではないでしょうか。

厩舎としてもここで重賞勝ちを収めることができれば、オーナーサイドへこの上ないアピールになりますからね。厩舎は公に「小回りの方が紛れもありますし軽ハンデ。もともと2000ｍでも走れていましたし、ブリンカー効果が作用して、集中して走れれば」と当たり障りない話をしていますが、これは建前と言えるようなものでしょう。

[七夕賞]
３つの
好走ポイント
ー７月９日(水)更新ー

本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを３つご紹介します。

この３つの好走ポイントに１つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。

★好走ポイント【1】
斤量が重い方が好成績

ハンデ戦ということもあり斤量別成績を見てみると、過去10年で57.0kg[7-3-0-24]が7勝。連対率は29.4％となっており、むしろある程度のハンデを背負わされている方が好成績となっています。

レース当日5番人気以内の馬に限ると、57.0kg[7-3-0-4]、57.5kg[1-0-0-1]、58.0kg[0-1-0-3]と高確率。

一昨年から斤量が引き上げられたことで以前よりも57kg以上の出走は多くなりそうですが、昨年も、1着レッドラディエンス、2着キングズパレスが57.0kg、3着ノッキングポイントが57.5kgでの出走でした。

★好走ポイント【2】
前走比で見ても斤量増が◎

前走からの増減別で成績を見ても、前走から斤量が増えている馬が好成績となっています。

一昨年の勝ち馬セイウンハーデスは前走・新潟大賞典で2着好走。七夕賞では56.0kg→57.0kgと斤量が増えていましたが、着順も2着→1着と上げてきました。

昨年の2着馬キングズパレスも同じパターン。前走・新潟大賞典を56.0kgで2着。七夕賞では1kg増の57.0kgでの出走となりましたが、2着と連続好走しています。

一般的には斤量が軽い馬を評価しがちですが、このレースに関しては逆の考えで臨んだ方が良いかもしれません。

★好走ポイント【3】
先行実績に注目

福島芝2000mは芝1800mよりも1コーナーまでの距離が長いため、距離が1ハロン延びるにも関わらず、テンが速くなりやすい傾向があります。

となれば必然的に1800mよりも差しが決まりやすくなるのですが、小回りコースなのである程度の先行力、機動力も必要。

過去10年、逃げ馬の成績は[0-1-0-9]と目立ちませんが、4角の位置取りが6番手以内だった馬が9勝。例外は昨年の勝ち馬レッドラディエンス（4角8番手）。

前走で先行していて、且つ好走していた馬ということで、前走4角3番手以内＋前走5着以内という条件で絞ってみると、[5-2-3-10]で連対率35.0％、複勝率50.0％という高確率となります。

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