
秋華賞 2024【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!

ー10月13日(日)更新ー


徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)
騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。
桜花賞馬ステレンボッシュとオークス馬チェルヴィニアが三冠目を争うこの世代の牝馬戦線最後のG1。
人気も2頭が拮抗しているが、オークスではステレンボッシュが1番人気、チェルヴィニアが2番人気だったのに対し、今回はチェルヴィニアの方にやや支持が集まっている。
アスコリピチェーノの阪神JF制覇から始まり、そこでの2着惜敗を桜花賞で逆転したステレンボッシュ、さらにオークスで桜花賞の大敗から巻き返したチェルヴィニアと“逆転”での戴冠が続いた今年の牝馬路線。
今回はどちらかがG1・2勝目を手にするのか、それとも再び逆転劇が起こるのか。
人気的には、2頭の後にはローズSを快勝したクイーンズウォーク、中間の追い切りでステレンボッシュをアオって評価を上げたミアネーロ、武豊騎手が騎乗するボンドガールらが続いている。
チェルヴィニアは桜花賞の時には栗東滞在だったのに対し、今回は直前まで美浦で調整。これは厩舎サイドからの提案で、桜花賞で敗れたこと、夏を越して精神的に成長し輸送への不安がなくなったことが念頭にあるようだ。
「右回りだと手前の変え方にぎこちなさがある。左回りの方が不安なく臨めるのは確かです」と厩舎関係者は右回りについては気にしている様子だったが、内回りの2000mという条件に関しては心配していない。オークスは外から差し切ったが先行する競馬もできる馬で、内枠活かした立ち回りをしたいところか。
ステレンボッシュはデビューから全連対で、オークスに関しても落鉄がありながら一旦先頭での2着。本来ならば信頼度で一番なのはこの馬と言うべきところだが、ファンや関係者の間で懸念されているのはやはりここ数週間の調整過程。
「この中間はほぼ栗東だけで調整してきたが、2週前追い切りの後に硬さが出たり、爪を気にして1週前追い切りを1日遅らせたり、最終追い切りはミアネーロに完全に劣勢だったり…。戸崎さんも渋い表情だったし、見た目の印象が良くないのは確かです」と、厩舎筋の関係者は正直に語る。
ただ、「そこは名門の国枝厩舎だし、師を筆頭に厩舎スタッフは『当日にはちょうど良くなってるから』と、それほど心配はしていない様子でしたよ」とのこと。振り返れば、世代の主役とは見られていなかった立場からこれだけの好成績を残してきた馬。逆境を乗り越える力はあるだろう。
クイーンズウォークはローズSを勝って「秋華賞は二強ではなく三強というムードになるかも」と言われていた時期もあったが、本番に向けて中内田厩舎や川田騎手のトーンがそこまで上がってこないことが人気にも反映されている。
「ローズSの時点で想定より仕上がっていて、G1本番に向けてグッと上がってきたという感じがない。むしろ精神的には煮詰まりつつある感じで、追い切りもその辺りを考慮して抑えめになっている」と厩舎筋。
枠順に関しては「包まれない外枠が良かった」とのことだが、そこは川田将雅騎手の腕に期待したいところ。勝てば中内田厩舎と川田騎手は昨年のリバティアイランドに続く勝利となる。
紫苑Sからは権利を取った3頭が揃って出走。クリスマスパレードは秋華賞ではなくエリザベス女王杯に向かうプランもあったが、厩舎サイドとオーナーサイドの協議の末、秋華賞に向かうことになった。
この経緯が影響していそうなのが、中間の慌ただしさ。紫苑S後にNF天栄に放牧し、帰厩は10月2日。その翌日に栗東に移動し、レースには帰厩から10日で臨むという形になっている。
ミアネーロは最終追い切りの内容や希望の内枠を引いたことなどで評価が急上昇。「前日とはいえ4番人気は想像していなかった」と美浦の関係者も口にしている。
最終追い切りについては「ミアネーロが凄かったというより、ステレンボッシュが動かなすぎただけじゃないか」と冷静な声もあるが、それを抜きにしても「内回りの2000mは合っているし、早めの栗東入りで課題のイレ込みが出なければチャンスはある」と関係者は前向きだ。
人気薄では「三冠の中では秋華賞が一番合っていると思って目標にしてきた」というタガノエルピーダや、「成長を感じられ、オークスからの直行が良い方に出ている。2000mなら差は縮まる」というアドマイヤベルのトーンが高い。
展開面ではセキトバイーストから逃げを示唆するコメントが出ているが、関係者によると「ラビットアイやホーエリートも狙っているかも」とのこと。セキトバイーストが大外枠を引いただけに、内枠の馬が最初のホームストレッチで仕掛けていけば意外な展開になる可能性もある。
≪今週の重賞情報袋とじ≫
秋華賞
2024
京都11R 芝2000m
~枠順確定版~
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 |
騎 手 |
---|---|---|---|
1 | 1 | ホーエリート | 北村 友一 |
2 | 2 | ミアネーロ | 津村 明秀 |
3 | クイーンズウォーク | 川田 将雅 | |
3 | 4 | タガノエルピーダ | 団野 大成 |
5 | チェルヴィニア | C.ルメール | |
4 | 6 | ラビットアイ | 横山 典弘 |
7 | チルカーノ | 鮫島 克駿 | |
5 | 8 | コガネノソラ | 坂井 瑠星 |
9 | アドマイヤベル | 横山 武史 | |
6 | 10 | ボンドガール | 武 豊 |
11 | ランスオブクイーン | 松山 弘平 | |
7 | 12 | ラヴァンダ | 岩田 望来 |
13 | クリスマスパレード | 石川 裕紀人 | |
8 | 14 | ステレンボッシュ | 戸崎 圭太 |
15 | セキトバイースト | 藤岡 佑介 |
[秋華賞]
注目の社台
グループ関連馬
ー10月12日(土)更新ー
桐 生
社台情報部の桐生です。
秋のGIシリーズ第2弾は、牝馬3冠の最終戦・秋華賞です。今年は15頭立てと1996年の創設以来29回目にして初めてのフルゲート割れとなってしまいましたが、グループからはホーエリート、ミアネーロ、クイーンズウォーク、チェルヴィニア、チルカーノ、アドマイヤベル、ボンドガール、クリスマスパレード、ステレンボッシュと9頭がエントリーしています(うち8頭がノーザンFの生産馬)。ちなみに秋華賞は過去20年で社台グループ関連馬が16勝と圧倒していますからね。
注目は桜花賞馬ステレンボッシュとオークス馬チェルヴィニアの再戦ですが、夏を越えこの2頭に迫る馬、逆転が期待できそうな馬も出てきており、波乱も十分にあり得るのではないでしょうか。
社台グループ関連馬
チルカーノ
馬主:サンデーR
生産:ノーザンF
社台グループ関連馬では、オークス馬チェルヴィニア、桜花賞馬ステレンボッシュ、ローズSを制したクイーンズウォークあたりが近い位置にいるとは思いますが、注目したいのは夏の上がり馬的な存在となるチルカーノ。
母アロマティコは秋華賞3着馬で、重賞勝ち鞍はゼロ。ただ、繁殖入り後は4番仔のジオグリフが皐月賞を制しておりますし、社台グループとしても血の継承があり、母の名声をまだまだ高めたいはずです。
ローズS2着のチェレスタで秋華賞に参戦予定だった西村淳騎手ですが、右前脚浅屈けん炎を発症したことで回避。その西村淳騎手が前走まで騎乗していたのがチルカーノで、「秋華賞でも乗りたい」と本音を漏らしていたという話もあります。
長久手特別を速い時計で勝ち上がった競馬を見て“GIでもやれる”と秋華賞参戦を決めた陣営。人気はありませんが、かなりの色気を持っているようですし、この馬を含め社台グループ関連馬9頭の走りには注目です。
[秋華賞]
重賞調教
ウォッチャー
ー10月11日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
チルカーノ
(牝3、栗東・高野厩舎)
栗東坂路(良)4F 56.8-40.9-26.0-12.2秒
高 島
春のクラシックは不参加ですが、2カ月ぶりの実戦となった長久手特別を勝って秋華賞へと駒を進めてきました。この中間も坂路中心に乗り込みを消化し、最終追いでは4F56秒8、ラスト1F12秒2を馬なりでマークしていますが、1週前追いは鮫島駿騎乗で4F56秒4、ラスト1F12秒2を一杯で計時。流す程度だった最終追いとほぼ時計が変わらないのは、1週前追いで一杯に追われたことで、脚捌きにも素軽さが増して状態面がアップしたと見てもイイのではないでしょうか。
母アロマティコも春のクラシックは無縁ながら秋華賞で3着したように、夏を境に頭角を現した上がり馬的な存在。母の血を受け継ぐこの馬も似たような路線を歩んでいるのは血の成せる業でしょうし、本番でも目が離せませんよ。
≪美浦・好調教馬≫
ミアネーロ
(牝3、美浦・林厩舎)
栗東CW(稍)7F 97.9-80.9-65.6-50.0-35.7-11.3秒
神 谷
フラワーCの勝ち馬でオークスでは14着と惨敗しましたが、秋は紫苑Sから始動し、勝ち馬クリスマスパレードとクビ差2着の大接戦。「ひと夏を越して体幹がしっかりしてきた」という話通り、最後まで渋太く伸びたのは夏を境に成長の証でしょう。
栗東に乗り込んで追い切られた最終追いのCWコースでは馬なりながら7F97秒9、ラスト1F11秒3の好時計をマークし、併せたステレンボッシュより手応えが良さそうに見えましたし、紫苑Sをひと叩きした効果はありそうですね。
主戦の津村も入念に感触を確かめいましたし、「初めての環境にはイレ込む馬で、栗東に着いてからもウルサイ面は相変わらず」と漏らしていたという話ですが、最後に「変に落ち着いているよりはイイ」と付け加えていたとのこと。
[秋華賞]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー10月10日(木)更新ー

赤 堀
どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。
いよいよ今週は牝馬クラシックの最終戦・秋華賞。そして、翌週は菊花賞、翌々週には天皇賞(秋)と大注目のGIが目白押し。馬券話に事欠かない週が続きますが、そんな中、永野猛蔵騎手、小林勝太騎手が調整ルームでスマホを使用したとして7日に騎乗停止処分を受け、一部週刊誌報道でスマートフォンの不適切な使用が報じられていた藤田菜七子騎手もJRAの事情聴取により、事実を認めたということで騎乗停止処分に…。騎手の不祥事が絶えませんが、それでも競馬はいつも通りに開催されます。
ただ、騎乗停止処分を受けた騎手が騎乗を予定していた馬もいますし、当然のことながら乗り替わりが発生します。競馬セブンには日向を中心に騎手情報部もありますので、乗り替わりや連続騎乗に関しての情報はお任せ頂ければと思います。
さて、今週の秋華賞で馬主情報的に注目したいのは、近藤旬子オーナーのアドマイヤベルです。
“アドマイヤ”の冠名でお馴染み、故・近藤利一氏の後妻となるのが旬子さんで、このアドマイヤベルを含め、現在中央で19頭を所有。そう言えば、今年のセレクトセールでもリッスンの2024を1億2000万円で落札されていましたね。
このアドマイヤベルは、デビュー前から厩舎関係者も「走ります」と明言していたほどで、それを証明するようにフローラSを勝利してオークス出走にも漕ぎつけています。そのオークスでは9着と敗れてはいますが、「夏を越してパワーとスピードが一段階アップしています」とタケシ(横山武)も目を細めていたという話ですし、春とは比較にならないようです。
鞍上の指示に従順で、競馬センスは陣営も認めるところ。トリッキーな京都の内回り2000mも歓迎の口ですし、大一番に向け仕上がりも万全とあれば、アッと言わせるシーンがあってもおかしくなさそうです。
[秋華賞]
3つの
好走ポイント
ー10月9日(水)更新ー
本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。
この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。
2.栗東所属騎手+継続騎乗
3.ノーザンFの上位馬
★好走ポイント【1】
紫苑Sの上位人気馬
以前はローズSが文句なしに最重要ステップレースの位置付けでしたが、紫苑Sが16年に重賞に昇格してから勝ち馬3頭、2着馬4頭を輩出。コチラも無視できない重要なステップレースとなっています。
では、それぞれで買えるのはどういう馬なのか。
ローズS・5着以内 | [1-4-5-26] 連対率13.9% 複勝率27.8% |
---|---|
ローズS・6着以下 | [0-0-1-22] 連対率0.0% 複勝率4.3% |
紫苑S(16年以降)・3番人気以内 | [3-3-0-7] 連対率46.2% 複勝率46.2% |
紫苑S(16年以降)・4番人気以下 | [0-1-0-25] 連対率3.8% 複勝率3.8% |
ローズSは前走着順が、紫苑Sは前走人気で成績が大きく分かれています。
前走オークス組は[5-1-2-16]で連対率25.0%、複勝率33.3%。勝ち馬は18年アーモンドアイ、19年クロノジェネシス、20年デアリングタクト、21年アカイトリノムスメ、23年リバティアイランドで、いずれもオークスで人気、着順とも上位の馬でした。18年から4連勝、22年もナミュールが2着というのは、前哨戦を必要としない時代の流れとも言えますね。
ちなみに、前走オープン特別以下だった馬の成績は[1-1-2-36]で、馬券対象になった6頭は全て前走1番人気。うち3頭は1倍台の圧倒的な支持を集めていました。別路線組なら底を見せていないことが絶対条件と言えそうです。
★好走ポイント【2】
栗東所属騎手+継続騎乗
美浦所属騎手 | [1-3-0-41] 連対率8.9% 複勝率8.9% |
---|---|
栗東所属騎手 | [9-7-10-100] 連対率12.7% 複勝率20.6% |
騎手の所属別成績を見てみると、馬券対象の大半を栗東所属の騎手が占めています。そもそも、関東馬の成績が[2-4-1-59]と、よくないレースでもあります。
また、栗東所属騎手の中でも、前走から継続騎乗の方が好結果が出ています。
継続騎乗 | [7-5-7-54] 連対率16.4% 複勝率26.0% |
---|---|
乗り替わり | [2-2-3-46] 連対率7.5% 複勝率13.2% |
★好走ポイント【3】
ノーザンFの上位馬
ノーザンF生産馬 | [8-3-2-47] 連対率18.3% 複勝率21.7% |
---|
3歳牝馬の王道路線ということもあり、ノーザンファーム生産馬が好成績。
20年こそデアリングタクト(日高・長谷川牧場生産)が1強ムードで牝馬三冠達成となりましたが、それ以前の15年~19年はノーザンファーム生産馬が5連勝。21年は1,2,3着、22年は1,2着、23年は1,3着がノーザンファーム生産馬でした。
出走頭数も多いですが、勝ち馬はいずれも4番人気以内。過去10年では5番人気以下は[0-0-0-36]と結果が出ていません。
4番人気以内[8-3-2-11]、連対率45.8%と、人気、実績である程度は絞ることができそうです。
・クイーンズウォーク
・チェルヴィニア
・ボンドガール
【★★】
・ステレンボッシュ
・セキトバイースト
【★】
・タガノエルピーダ
・ミアネーロ
・ラヴァンダ
※好走ポイントに該当した数で★をつけています。
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