
桜花賞【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!

ー4月13日(日)更新ー


徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)
騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。
前哨戦で波乱が続き、勢力図が定まらないまま一冠目に突入した感もある、今年の牝馬クラシック戦線。
王道トライアルであるチューリップ賞とフィリーズレビューの勝ち馬よりも、例年はあまり桜花賞に直結しないフェアリーS、クイーンCの勝ち馬の方が注目を集めているのも異例の年である一つの証拠と言えるかもしれない。
その2頭、フェアリーSを勝ってきたエリカエクスプレスと、クイーンCを勝ってきたエンブロイダリー。そして2歳女王のアルマヴェローチェが加わり、人気的には三つ巴ムード。
その後に牡馬相手のレースで経験を積んできたリンクスティップが続き、チューリップ賞を勝ったクリノメイ、フィリーズレビューを勝ったショウナンザナドゥ、阪神JF2着馬ビップデイジーらが中穴ゾーンを形成している。
そして、今年の桜花賞に大きな影響を与えそうなのが雨。おそらくある程度以上に馬場が渋ることは避けられないだろう。
5年前に重馬場で行われた桜花賞はデアリングタクトが大外から突き抜けるも、3着には9番人気スマイルカナが逃げ粘って波乱を演出。9年前に稍重で行われた桜花賞では8番人気レーヌミノルがリスグラシュー、ソウルスターリングらを押さえて勝利している。
雨や道悪に関する関係者の印象にフォーカスして直前の関係者情報を見ていくと、まずは道悪を歓迎している陣営から。
エリカエクスプレスは戸崎圭太騎手が「雨は大丈夫だと思います」とコメント。騎手が道悪に関して前向きだと、レースでも攻めた騎乗ができる。
マピュースは「いずれはダートなんて話もあった馬だし、まともな地力勝負じゃキツいので雨は降ってくれた方がいい」と厩舎関係者より。
2頭出しの松下武士厩舎は「道悪になればビップよりショウナンだろう」という評価のようだ。阪神JFは荒れ馬場の適性よりも通ったコースの差が大きかったと見ている。
アルマヴェローチェも「雨が降れば降るほど軸として堅いんじゃないか」と、厩舎に近い関係者の談。ハービンジャー産駒で以前から「桜花賞よりオークス」と言われていただけに、スタミナが問われる展開は歓迎だろう。
リンクスティップは稍重のきさらぎ賞で好走実績あり。厩舎サイドは道悪の上手さよりも「時計が掛かればマイルでも対応しやすくなる」という認識のようだ。
一方で、道悪に対して良いイメージを持っていない人気馬がエンブロイダリー。
「持ち時計とスピードが長所の馬なので、できるだけ綺麗な馬場で時計勝負に持ち込みたかった」と厩舎関係者。
プリムツァールも「雨は少しでも降ったらキツいと思う」と、厩舎スタッフも騎乗する津村明秀騎手も一致しているようだ。
評価が割れ気味なのはブラウンラチェット。「走法などからすると道悪が上手いとは思えない」と評する関係者もいるが、「オークス向きのキズナ産駒だし、他馬が苦にするような馬場なら相対的に上げてきそう」という関係者も。
このように、強い馬ほど良馬場の地力勝負を希望し、穴馬ほど道悪による紛れを願っている……とは限らないのが難しいところ。実際の馬場状態は7R、9R、10Rに組まれている芝のレースも参考に、直前まで見極めたい。
展開面では上位馬の回避によって繰り上がり出走が叶ったミストレスの逃げがどの程度の強度になるか。穴馬の単騎逃げ濃厚となると、後ろは追い掛けずにスロー。雨が強ければなおさら各馬が慎重に進める展開もあり得る。
≪今週の重賞情報袋とじ≫
桜花賞
2025
阪神11R 芝1600m
~枠順確定版~
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 |
騎 手 |
---|---|---|---|
1 | 1 | ヴーレヴー | 浜中 俊 | 2 | エリカエクスプレス | 戸崎 圭太 |
2 | 3 | マピュース | 田辺 裕信 |
4 | ショウナンザナドゥ | 池添 謙一 | |
3 | 5 | ボンヌソワレ | 川田 将雅 |
6 | ビップデイジー | 幸 英明 | |
4 | 7 | エンブロイダリー | J.モレイラ |
8 | ウォーターガーベラ | 武 豊 | |
5 | 9 | アルマヴェローチェ | 岩田 望来 |
10 | トワイライトシティ | 松山 弘平 | |
6 | 11 | ミストレス | 坂井 瑠星 |
12 | リンクスティップ | M.デムーロ | |
7 | 13 | チェルビアット | 北村 友一 |
14 | ダンツエラン | 団野 大成 | 15 | クリノメイ | 酒井 学 |
8 | 16 | ナムラクララ | 藤岡 佑介 |
17 | プリムツァール | 津村 明秀 | 18 | ブラウンラチェット | 横山 武史 |
[桜花賞]
注目の社台
グループ関連馬
ー4月12日(土)更新ー
桐 生
社台情報部の桐生です。
いよいよ2025年の牝馬クラシック第1弾の桜花賞を迎えます。この世代は例年と異なり、阪神競馬場の改装工事の影響で阪神JFが京都競馬場で開催されるなど阪神コース未経験の馬が多い点がポイントとなりそうですが、グループから11頭の生産馬がエントリーしてきました。その京都での阪神JF勝ち馬アルマヴェローチェやクイーンCを制したエンブロイダリーをはじめ楽しみな馬も多く、今年もグループ生産馬による制覇に期待です。
社台グループ関連馬
アルマヴェローチェ
馬主:(同)TO RACING
生産:ノーザンF
阪神JFの覇者アルマヴェローチェは父ハービンジャー、母ラクアミの血統馬。叔父に京王杯2歳Sに勝ち朝日杯FS2着のモンドキャンノ、2代母のレイズアンドコールはアイビスサマーダッシュ3着馬という母系の出で、セレクトセール当歳で3300万円(税込)で落札。ノーザンF空港で育成されて新馬1着→札幌2歳S2着→阪神JF1着と3戦して2勝2着1回とここまで連対を外しておらず、まだ底を見せていません。
阪神JFを勝利したことで、賞金的にも余裕があり、トライアルを使わずにこの桜花賞一本に照準を合わせて臨戦態勢が整えられています。しかも、2歳時は線が細かったのですが、休ませたことでボリュームアップし、パワーアップもしているとのこと。
関係者の間では「どちらかと言えば長距離向き」という話も出ているのは確かですが、器用に立ち回れる競馬センスは非凡で、道悪も苦にしないタイプですからね。「2歳女王に恥じない競馬ができる」と陣営も強気だったという話ですし、2つめのGIタイトル奪取も十分あり得るのではないでしょうか。
このアルマヴェローチェを筆頭に、エンブロイダリー、ビップデイジー、リンクスティップ、ブラウンラチェット、ヴーレヴー、マピュース、ショウナンザナドゥなどなど11頭をスタンバイさせて社台包囲網のグループ関連馬の走りには注目です。
[桜花賞]
重賞調教
ウォッチャー
ー4月11日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
エリカエクスプレス
(牝3、栗東・杉山晴紀厩舎)
栗東坂路(良)4F 54.6-38.6-24.0-11.7秒
高 島
前走のフェアリーSを制して2戦2勝のエリカエクスプレス。「クラシックで勝ち負けできるくらいのポテンシャルがある」と関係者の間で言われていましたが、それに違わぬ能力の持ち主だというのはフェアリーSを1分32秒8のレースレコードで快勝していることから明白でしょう。
この中間の調整も順調そのもの。1週前のCWコースでは6F78秒3-ラスト1F11秒2の好時計を叩き出し、最終追いの坂路は馬なりで4F54秒6-11秒7の時計をマーク。騎乗した助手は手綱を押さえたままでしたし、スピード感は十分で脚捌きも軽快そのもの。追い切り後の息の入りも問題なさそうで、心肺機能も出来ているようですね。
陣営も「今回は栗東でリラックスしていて調整がしやすい。精神的な成長が伺える」と漏らしていたという話ですし、当日輸送で臨める阪神は歓迎。平常心で臨めるのはまず間違いありませんし、持ち前のスピードを活かせればGI制覇も十分あり得るのではないでしょうか。
≪美浦・好調教馬≫
エンブロイダリー
(牝3、美浦・森一誠厩舎)
栗東坂路(良)4F 53.5-39.0-24.9-12.4秒
神 谷
デビューから5戦目でクイーンCを制した関東馬エンブロイダリーは栗東入りして調整が進められています。
1週前追いのCWコースでは7F98秒4-ラスト1F11秒1を一杯の手応えでマーク。最終追いの坂路には昨年6月の新馬戦以来のコンビ復活となるモレイラが駆け付けて感触を確かめる念の入れようでした。しかも、併せたタイセイフェスタ(古馬2勝)が一杯の手応えに対して、こちらは全くの馬なりで最後は併入と絶好の動きを披露。
「気分良く走れていた。動き、アクション、精神面も文句なし」とモレイラも好感触。続けて「(昨年の桜花賞馬)ステレンボッシュとは違うタイプ。跳びが大きくてハイスピードを長くキープすることができる」と漏らしていたとのこと。
史上7人目の桜花賞連覇が懸かるモレイラですが、昨年の勝ち馬と比較しても“視界良好”と言ったところなのでしょう。
[桜花賞]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー4月10日(木)更新ー

赤 堀
馬主情報部の赤堀です。
マスコミがGI取材に現を抜かす中、隈なく情報網を巡らす競馬セブンがスクープしたGI裏(平場や特別戦、裏開催)で大儲けが狙えるのは、先週の大阪杯・GI裏でも2万5650円、2万1320円、1万2570円などの万券的中で証明しております。
さあ、今週はクラシックの第一弾・桜花賞、そして翌週に皐月賞が控えていますが、その裏では福島開幕週の大ヤリ話、GIに有力馬を多数送り込む社台グループ関連馬の裏勝負馬情報、GI裏に勝負馬をスタンバイさせている馬主&厩舎の目イチ勝負情報などなど、至高の関係者情報をスクープ済。
「GI勝負」は勿論のこと、GI裏でも結果で証明し続ける競馬セブンに今週も大きくご期待下さい!
今週の桜花賞で馬主情報的に注目しているのは鈴木邦英オーナー(本業は静岡の運送業者・株式会社ビップの代表)のビップデイジーです。
昨年の阪神JFでは、このビップデイジーと奥様・美江子さん名義のテリオスララでGI初制覇を狙いましたが、惜しくも2、3着。今回の桜花賞はテリオスララが骨折休養中だけにビップデイジーの一頭のみですが、力がはいっているのはまず間違いありません。
そのビップデイジーですが、年明け初戦のチューリップ賞では3着と敗退。ただ、勝ち馬とコンマ1秒の僅差で器用さも見せており、悲観するような敗戦ではありません。
休み明けをひと叩きして状態面が上向いているのは、1週前追いの坂路で幸騎手が跨って叩き出した4F51秒6-ラスト1F11秒8の時計が示す通り。最終追いを確認した松下師も「ひと叩きした上積みを感じる」と漏らしていたという話です。
現在中央で19頭を所有している鈴木邦英オーナーですが、本年度はここまで未勝利。取り巻く情報面から本年度初勝利がGI初制覇となってもおかしくはありませんよ。
[桜花賞]
3つの
好走ポイント
ー4月9日(水)更新ー
本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。
この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。
2.前走人気は能力の証明
3.ノーザンF+上位人気馬=高確率
★好走ポイント【1】
勝ち馬は別路線組から
チューリップ賞(G3)組 | [2-3-2-10] 連対率29.4% 複勝率41.2% |
---|---|
チューリップ賞(G2)組 | [0-5-3-23] 連対率16.1% 複勝率25.8% |
以前はチューリップ賞組が王道と言えるレースでしたが、G2に昇格した18年以降は勝ち馬が1頭も出ていません。
近年はトライアルを使わずに本番に向かうケースが増えており、18年アーモンドアイ(シンザン記念)、19年グランアレグリア(朝日杯FS)、20年デアリングタクト(エルフィンS)、21年ソダシ(阪神JF)、22年スターズオンアース(クイーンC)、23年リバティアイランド(阪神JF)、24年ステレンボッシュ(阪神JF)と7年連続で勝ち馬は別路線組となっています。
ただし、上記の馬名を見ても分かるように、7頭中6頭がその後にもG1を制している、いわゆる名馬と呼ばれる部類の実力馬。ローテーション自体が有利というわけではないかもしれません。
逆に言えば、トライアルを使わずに出走してくる馬の中に、上記のような大物が含まれている可能性があるということかもしれません。
今年の出走予定馬でその可能性を秘めているのは、アルマヴェローチェ、エリカエクスプレス、エンブロイダリー、ブラウンラチェット、リンクスティップあたりでしょうか。
★好走ポイント【2】
前走人気は能力の証明
前走1人気 | [7-3-5-26] 連対率24.4% 複勝率36.6% |
---|---|
前走2人気 | [1-3-2-28] 連対率11.8% 複勝率17.6% |
前走3人気 | [1-2-1-19] 連対率13.0% 複勝率17.4% |
前走4人気 | [0-1-1-11] 連対率7.7% 複勝率15.4% |
前走5人気 | [1-0-1-19] 連対率4.8% 複勝率9.5% |
前走6人気~ | [0-1-0-45] 連対率2.2% 複勝率2.2% |
前走人気別成績を見てみると、前走1番人気馬の成績が圧倒的に良く、勝ち馬は全て前走5番人気以内。昨年の勝ち馬ステレンボッシュが前走・阪神JFで5番人気でしたが、それ以外は前走3番人気以内でした。
前走人気が落ちると、複勝率も落ちるという関係になっていますね。
前走1番人気だった馬[7-3-5-26]のうち、前走重賞だった馬に限ると[7-3-4-17]。連対率32.3%、複勝率45.2%という高確率になります。
★好走ポイント【3】
ノーザンF+上位人気馬=高確率
ノーザンF生産馬 | [5-8-4-51] 連対率19.1% 複勝率25.0% |
---|
クラシックと言えばノーザンファーム。頭数も多いので率はそこまで高くはありませんが、過去10年の馬券対象馬の半数以上がノーザンファーム生産馬となっています。
レース当日2番人気以内に限ると[5-5-0-5]で連対率、複勝率ともに66.7%。3番人気まで広げても[5-6-2-9]で連対率50.0%、複勝率59.1%。それに対して4番人気以下は[0-2-2-42]と芳しくありません。
昨年も1着ステレンボッシュ、2着アスコリピチェーノがノーザンファーム生産馬。一昨年は1着から5着まで全てノーザンファーム生産馬でした。
・アルマヴェローチェ
・エンブロイダリー
・ブラウンラチェット
【★】
・エリカエクスプレス
・ビップデイジー
・リンクスティップ
※好走ポイントに該当した数で★をつけています。
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