桜花賞2024【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!
ー4月7日(日)更新ー
徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)
騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。
昨年は桜花賞を迎える時点で『一強』の評価を受けていたリバティアイランドが単勝1.6倍の支持に応えて優勝。トライアルのチューリップ賞で好走していた2頭が食い込み、比較的平穏な決着となった。
ただし、桜花賞での1番人気の勝利は2014年のハープスター以来9年ぶりだった、ということは思い出しておきたい。
いずれも2番人気での勝利だったアーモンドアイ、グランアレグリア、デアリングタクトのように“桜花賞の時点では”歴史的名牝とは思われていなかったパターンもあれば、ソウルスターリングやメジャーエンブレム、ルージュバックのように桜花賞では1倍台の支持を裏切ったパターンもある。
今年は3戦3勝の2歳女王アスコリピチェーノが一応は中心視されているものの、上位人気勢のオッズは接近。まだまだ3歳牝馬たちの力関係が決まったとは思われていないようだ。
果たして今年は阪神JFの上位馬がその地位を守るのか。それとも明け3歳のレースを勝ち抜いてきた馬による逆転があるのか。競馬セブンの最終決断の前に関係者情報を整理しておきたい。
栗東に入って調整しているアスコリピチェーノは1週前追い切りに北村宏司騎手が騎乗。「環境に慣れていて精神状態がすごくいい」と、滞在効果を感じていたという。「操縦性の高い馬で不安なく位置を取りにいけるし、先に抜け出してしまえば後ろから差されるイメージはない」と、具体的なプランも考えている様子。
今年は関東馬が7頭参戦するが、そのうちキャットファイトとマスクオールウィンを除く5頭は栗東滞在。チェルヴィニアにはウンブライル、ステレンボッシュにはルージュアルルやハヤヤッコ、アスコリピチェーノにはフェブランシェやルージュエヴァイユといったように、社台グループの馬たちは各馬とも帯同馬を引き連れての滞在となっている。
ステレンボッシュは国枝栄厩舎陣営が対アスコリピチェーノという点で闘志を燃やしているという。「二度とあの馬には負けない」と厩舎サイドは強気で、「前走は仕掛けのタイミングだけの差。力の差は感じていない」と豪語していたそうだ。
阪神JFで騎乗していたルメール騎手はチェルヴィニアを選んだが、同じノーザンF天栄の馬とあって、早めに代役としてモレイラ騎手を確保。チェルヴィニアの鞍上が結果的にゴタゴタしたため、早めにモレイラ騎手と決めたことがプラスになっているか。
そのチェルヴィニアはアルテミスSを完勝するも、反動が出たため阪神JFは回避。その後、賞金面をクリアしていることもありそのまま桜花賞直行という形になった。
ローテーションのイメージとしては、同じ木村哲也厩舎の馬で東スポ杯2歳Sから皐月賞に直行したイクイノックスに近い。イクイノックスの皐月賞は2着だったが、牝馬路線は元々直行ローテで結果を出す馬が多い。
とある厩舎関係者は「今回は8分くらいです。でも、8分でも勝てるという雰囲気ですよ」と、ある意味で相当な自信を語っている。能力的には世代ナンバーワンはこの馬だと語る関係者も少なくなく、厩舎内でも「レガレイラとどちらが上か」は割れているという。
クイーンズウォークはクイーンCを勝っての参戦。関西馬がクイーンCをステップにする場合はオークスを見据えていることが多いが、クイーンズウォークも会見で語られているように「オークス向き。ピークはオークスに向けて」というトーン。
とはいえ、似たような雰囲気だったハーパー、ミヤマザクラ、クロノジェネシスといった馬たちも桜花賞では掲示板を確保している。オークス狙い=桜花賞では不要、というのは早計だろう。
スウィープフィートは口向きの悪さ、乗り難しさがあって永島まなみ騎手が乗り続けてきた馬だったが、武豊騎手がテン乗りのチューリップ賞で一発回答。陣営も「豊さんが流石という勝ち方だった」と絶賛している。武豊騎手は「聞いていたほどの難しさではなかった」とも語っていたそうで、改めてこの騎手の素晴らしさを実感させられる。
コラソンビートはフィリーズレビューの時点で栗東入りし、この中間も美浦に戻らず栗東滞在を続けてレースへ。坂路のみの仕上げだった前走時と比べると、調教内容は大幅に強化されている。
人気薄で関係者のトーンが高いのはフェアリーSからの2頭。イフェイオンは「社台ファームの3歳牝馬で一番強いのはこの馬ですよ」とオーナー関係者。マスクオールウィンはこの中間の成長度合が大きく、津村騎手も牧光二厩舎の関係者も手応えを深めているという。
≪今週の重賞情報袋とじ≫
桜花賞
2024
阪神11R 芝1600m
~枠順確定版~
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 |
騎 手 |
---|---|---|---|
1 | 1 | ワイドラトゥール | 北村 友一 |
2 | クイーンズウォーク | 川田 将雅 | |
2 | 3 | イフェイオン | 西村 淳也 |
4 | キャットファイト | 松山 弘平 | |
3 | 5 | シカゴスティング | 浜中 俊 |
6 | ハワイアンティアレ | 池添 謙一 | |
4 | 7 | スウィープフィート | 武 豊 |
8 | コラソンビート | 横山 武史 | |
5 | 9 | アスコリピチェーノ | 北村 宏司 |
10 | セキトバイースト | 藤岡 佑介 | |
6 | 11 | ライトバック | 坂井 瑠星 |
12 | ステレンボッシュ | J.モレイラ | |
7 | 13 | テウメッサ | 岩田 望来 |
14 | ショウナンマヌエラ | 岩田 康誠 | |
15 | エトヴプレ | 藤岡 康太 | |
8 | 16 | セシリエプラージュ | M.デムーロ |
17 | マスクオールウィン | 津村 明秀 | |
18 | チェルヴィニア | B.ムルザバエフ |
[桜花賞]
注目の社台
グループ関連馬
ー4月6日(土)更新ー
桐 生
社台情報部の桐生です。
高松宮記念のマッドクール、先週の大阪杯でのベラジオオペラとグループ関連馬が連勝している今春のGIシリーズ。今週は牝馬クラシック第一弾の桜花賞を迎えます。
サウジアラビアロイヤルCで2着だったボンドガールが除外となりニュージーランドTへ向かいましたが、それでもグループから11頭の関連馬がエントリー。今後を含め楽しみな馬たちをスタンバイさせていますし、グループの勝負懸かりは明らかでしょう。
社台グループ関連馬
ステレンボッシュ
馬主:吉田勝己
生産:ノーザンF
阪神JF2着のステレンボッシュはモレイラ騎手との新コンビで桜花賞にエントリーしてきました。
社台グループオーナーズ所属のエピファネイア産駒で、3代母にウインドインハーヘアがいるノーザンFお馴染みの血統馬。すなわち近親にディープインパクト、ブラックタイドがいるほか、昨年のホープフルS馬レガレイラは従姉妹にあたります。
ノーザンF空港で育成され、2歳7月の札幌新馬でデビューして勝利。その後、11月の赤松賞ではマーカンド騎手とコンビで2勝目。中2週でルメール騎手を迎えて臨んだ阪神JFでは勝ち馬にクビ差及ばずの2着惜敗でした。
その後は放牧に出されてリフレッシュし、桜花賞から逆算して3月13日に帰厩。翌日には栗東トレセンに移動し、順調に乗り込みを消化。厩舎関係者も「ぶっつけでも問題ない」と漏らすほどの仕上がりで、ここだけの話「●●●●●には負けない」とかなり強気だったとのこと。グループの信頼が高いモレイラ騎手ですし、期待に応えてくれるのではないでしょうか。
[桜花賞]
重賞調教
ウォッチャー
ー4月5日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
ハワイアンティアレ
(牝3、栗東・松永幹厩舎)
栗東CW(良)6F 81.7-65.9-51.3-36.9-11.7秒
高 島
多くの関東馬が早くから栗東入りしていることもあり、トレセンはいつも以上の盛り上がりでした。
その中で光って見えたのがハワイアンティアレ。前走のチューリップ賞から在厩にて調整を行い、本格的に動き出したのは3月後半から。そうみるとやや出遅れ気味にも思えますが、最終追切のCWでは自己ベストを2秒近くも更新する鋭い動き。
2週続けて池添騎手が調教へ跨り、馬とのコミュニケーションを経て出した時計となれば、予定外の速い時計ということは考えにくいでしょう。
同じローテで臨むスウィープフィートとは対照的な調整過程なだけに、互いにどのような結果になるか注目したいですね。
≪美浦・好調教馬≫
マスクオールウィン
(牝3、美浦・牧厩舎)
美浦W(良)6F 85.1-68.9-53.6-38.5-11.5秒
神 谷
関東からは7頭が出走予定ですが、シンプルに美浦トレセンで調整を行ったのは2頭のみ。栗東調整組では、今までにない動きを見せる馬がいるなど情報面は問題なくカバーできているので、当日の見解を楽しみにしていただくとして、ここではマスクオールウィンを取り上げたいと思います。
戦ってきた相手やレースレベルなどから、特に注目されている馬ではありませんが、関係者から「こんなに成長するなんて」という話が出ており、期待度は日増しに高まっている様子。
この中間には併せ馬で古馬の相手をして、自己ベストを記録するなど数字からも成長が見て取れます。
騎乗する津村騎手は2週続けて調教へ跨っていますが、特に先週の調教では「見違える動きだった」と大絶賛。
トップレベルにどこまで通用するか、という当初の雰囲気でしたが、仕上がりの良さからも楽しみな1頭と言えるでしょう。
[桜花賞]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー4月4日(木)更新ー
赤 堀
どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。
先週は大阪杯が行われた裏で、ドバイミーティングが開催されました。多くの日本調教馬が世界の名だたる強豪と対峙しましたが、勝利を挙げることが出来たのはUAEダービーを制したフォーエバーヤングのみ。
これでデビュー以来、5戦5勝を記録しており、同世代では世界トップと言っても過言ではない地位を確立したと言えるでしょう。
そんな中で、馬主情報的に注目しているのが、H.H.シェイク・ハムダン氏のエトヴプレです。
シェイク・ハムダン氏はドバイの皇太子で、日本で馬主業を行っているように、日本との交流に非常に積極的。本国ドバイでは馬券発売がされていないのに対して、日本国内の馬券購入ができるようになったのは、彼の功績もあったことでしょう。
海外在住者の馬主資格取得のパイオニアとしても知られていますが、意外にも日本の重賞を制したのはエトヴプレが初めて。余計に思い入れが強くなることでしょう。
2走前の中京2歳で4着に敗れましたが、「初めての左回りで右に張ってしまった」とのこと。それを考えれば、むしろよく4着まで追い込んできたというべきであり、前走のフィリーズレビューで11番人気ながら勝利したのは、条件好転である意味納得。
距離的にも現状は1600mまでが安心して見られる範囲内で、NHKマイルCか桜花賞なら当然右回りの桜花賞を選択するのが自然でしょう。
次の事を考える必要がない分、ここがメイチの勝負。どんな走りを見せるか注目ですね。
[桜花賞]
3つの
好走ポイント
ー4月3日(水)更新ー
本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。
この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。
2.前走人気は能力の証明
3.ノーザンF+上位人気馬=高確率
★好走ポイント【1】
勝ち馬は別路線組から
チューリップ賞(G3)組 | [3-3-3-12] 連対率28.6% 複勝率42.9% |
---|---|
チューリップ賞(G2)組 | [0-5-3-18] 連対率19.2% 複勝率30.8% |
以前はチューリップ賞組が王道と言えるレースでしたが、G2に昇格した18年以降は勝ち馬が1頭も出ていません。
近年はトライアルを使わずに本番に向かうケースが増えており、18年アーモンドアイ(シンザン記念)、19年グランアレグリア(朝日杯FS)、20年デアリングタクト(エルフィンS)、21年ソダシ(阪神JF)、22年スターズオンアース(クイーンC)、リバティアイランド(阪神JF)と6年連続で勝ち馬は別路線組となっています。
ただし、上記の馬名を見ても分かるように、6頭全てがその後にもG1を制している、いわゆる名馬と呼ばれる部類の実力馬。ローテーション自体が有利というわけではないかもしれません。
逆に言えば、トライアルを使わずに出走してくる馬の中に、上記のような大物が含まれている可能性があるということかもしれません。
今年の出走予定馬でその可能性を秘めているのは、アスコリピチェーノ、イフェイオン、クイーンズウォーク、チェルヴィニアあたりでしょうか。
★好走ポイント【2】
前走人気は能力の証明
前走1人気 | [8-3-4-26] 連対率26.8% 複勝率36.6% |
---|---|
前走2人気 | [1-3-2-30] 連対率11.1% 複勝率16.7% |
前走3人気 | [1-1-1-20] 連対率8.7% 複勝率13.0% |
前走4人気 | [0-1-2-10] 連対率7.7% 複勝率23.1% |
前走5人気 | [0-1-1-17] 連対率5.3% 複勝率10.5% |
前走6人気~ | [0-1-0-45] 連対率2.2% 複勝率2.2% |
前走人気別成績を見てみると、前走1番人気馬の成績が圧倒的に良く、勝ち馬は全て前走3番人気以内。また、前走人気が落ちると連対率も落ちるという関係になっていることが分かります。
前走1番人気だった馬[8-3-4-26]のうち、前走重賞だった馬に限ると[8-3-4-16]。連対率35.5%、複勝率48.4%という高確率になります。
★好走ポイント【3】
ノーザンF+上位人気馬=高確率
ノーザンF生産馬 | [5-7-4-50] 連対率18.21% 複勝率24.2% |
---|
クラシックと言えばノーザンファーム。頭数も多いので率はそこまで高くはありませんが、過去10年の馬券対象馬の半数以上がノーザンファーム生産馬となっています。
レース当日2番人気以内に限ると[5-4-0-5]で連対率、複勝率ともに64.3%。3番人気まで広げても[5-5-2-8]で連対率50.0%、複勝率60.0%。それに対して4番人気以下は[0-2-2-42]と芳しくありません。
昨年は1着から5着まで全てノーザンファーム生産馬でした。2年連続の上位独占なるでしょうか。
・クイーンズウォーク
【★★】
・アスコリピチェーノ
・チェルヴィニア
【★】
・イフェイオン
・コラソンビート
・ステレンボッシュ
・ボンドガール
※好走ポイントに該当した数で★をつけています。
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