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NHKマイルC2024【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!

ー5月5日(日)更新ー





徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)


騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。


今週から始まる東京競馬場での5週連続G1。まずは3歳世代のマイル王を決める、NHKマイルカップが行われる。

今年は史上初となる、朝日杯FS勝ち馬と阪神JF勝ち馬、すなわち牡牝の2歳チャンピオンの対決が実現し、大きな注目を集めている。

アスコリピチェーノは桜花賞2着。ジャンタルマンタルは共同通信杯2着から皐月賞3着。ともに年明けもしっかり結果を残した上で、ダービー、オークスではなくNHKマイルCに参戦。両者とも期待度は高い。

前日発売ではアスコリピチェーノが2.5倍の1番人気でジャンタルマンタルが3.3倍の2番人気。アスコリピチェーノがやや支持を集めているが、3番人気以降は大きく離れており、やはり二強ムードとなっている。

アスコリピチェーノは桜花賞から中3週となるが、この中間は10日ほどNF天栄に放牧に出ており、いかにもノーザンFの期待馬という調整過程。

「桜花賞のダメージはほとんどなく、カイ食いも落ちず順調」という帰厩後の厩舎関係者の話通り、1週前追い切り、最終追い切りともに好内容。「やはり並の馬ではない」と、今回も関係者の評価は高い

ジャンタルマンタルはアスコリピチェーノよりも短い中2週で、輸送競馬が2回続くという形にもなる。それでも陣営は仕上がりに関して不安は感じていない様子。

調教師曰く「皐月賞が調教代わりで、そこからの調教は整える程度」とのことで、さすがにこの中間は強い調教は課していないものの、上積みは感じられているようだ。

「ここまでマイル戦では負けたことがない。この舞台ならば皐月賞のような勝ちにいく競馬で文句なく押し切れる」と厩舎サイド。今までのレースぶりからすると、先に抜け出したジャンタルマンタルをアスコリピチェーノが捕まえにいく直線の攻防となるか。

二強に続く人気を集めているのがNZT2着からの参戦となるボンドガール。NZTはトライアルながら勝ち馬よりも2~3着で権利を取った馬の方が成績が良く、シャンパンカラー、ウンブライル、マテンロウオリオン、ケイアイノーテックらは中山のNZTで勝ち切れず、東京で前進を見せている。

ボンドガールについても関係者は「東京の方が実績があるし力を出しやすい」と、やはり舞台が変わっての前進を見込んでいる。しかも、前走は外傷明けで半年ぶり、桜花賞を除外されてのNZT出走でもあった。「動きや息遣いなど、全てにおいてよくなっている」と厩舎サイド。

ゴンバデカーブースは2戦2勝ながら、レースとしては昨秋のサウジアラビアRC以来7か月ぶりとなる。

ホープフルSは感冒で取り消しとなり、その後ノド鳴りの症状が出たため手術。そして、休みが長引いた直接の理由は挫跖による調整の遅れ。当初は皐月賞での復帰を目論んでいたが、間に合わずにこのレースになったという経緯もある。

「挫跖の症状が重かったので、今回はケアするパットを入れた状態で帰厩してきました。それを外したのは1週前追い切りが終わった後ですが、最終追い切りに乗ったモレイラも爪については気になるところはないと話していました」と厩舎サイド。

アーリントンCからはディスペランツァを筆頭に上位3頭が出走。ディスペランツァについて厩舎関係者は「左回りは問題なく、馬群を捌きやすいので東京替わりは良いはず」と話している。この馬もマイルでは底を見せていない。

ディスペランツァと同じ吉岡辰弥厩舎の2頭出しとなるノーブルロジャーも有力候補の1頭。毎日杯は離された2着に終わったものの、「距離と道悪の適性の差が出た」とあまり敗戦そのものは悲観していなかった。

東京では新馬勝ちしており、この馬もマイルに限れば2戦2勝。川田将雅騎手はジャンタルマンタルの参戦がなければノーブルロジャーに騎乗する予定だったそうだ。

人気薄では美浦だとロジリオンのトーンが高い。「ファルコンSは最初からNHKマイルCに向けた叩き台。負け方は想定外だったが、確実に東京での本番に向けて良くなっている」と厩舎サイド。

栗東の情報筋からはチャンネルトンネルについても。「前走は転厩初戦で間がなく、左に飛ぶのを矯正する程度しか対策ができなかった。それで権利を取れたのは大きい」と関係者。

「今回は気性面も含めて馬の個性が掴めているし、厩舎でも『上積みがなければ無理にNHKは使わない』という話だった。現状では満足のいく仕上がりで出てきていますよ」とのことだ。

≪今週の重賞情報袋とじ≫
NHKマイルC
2024
東京11R 芝1600m

~枠順確定版~





1 1 ダノンマッキンリー 北村 友一
2 ノーブルロジャー 松山 弘平
2 3 ディスペランツァ 鮫島 克駿
4 イフェイオン 西村 淳也
3 5 ボンドガール 武 豊
6 ロジリオン 戸崎 圭太
4 7 チャンネルトンネル 岩田 望来
8 エンヤラヴフェイス 菱田 裕二
5 9 キャプテンシー M.デムーロ
10 ウォーターリヒト 菅原 明良
6 11 アレンジャー 横山 和生
12 ゴンバデカーブース J.モレイラ
7 13 シュトラウス 北村 宏司
14 アスコリピチェーノ C.ルメール
15 マスクオールウィン 岩田 康誠
8 16 ジャンタルマンタル 川田 将雅
17 ユキノロイヤル 石橋 脩
18 アルセナール 横山 武史

[NHKマイルC]
注目の社台
グループ関連馬

ー5月4日(土)更新ー

社台情報スペシャリスト
桐 生

社台情報部の桐生です。

ゴールデンウィーク後半戦、春のGIシリーズの舞台は東京へと替わります。5週連続GIの第1弾は3歳マイル王決定戦NHKマイルCです。

年によっては出走馬のレベルに疑問符がつくこともありますが、今年はグループ生産の朝日杯FS馬ジャンタルマンタルと阪神JF馬で桜花賞2着から転戦となるアスコリピチェーノを筆頭に10頭がエントリーしています。入手している情報的に逆転可能な馬もいますし、どんなレースになるか楽しみですね。

社台グループ関連馬

ジャンタルマンタル

馬主:社台RH
生産:社台F


パレスマリス産駒の持ち込み馬で、母インディアマントゥアナは米の重賞ウイナー。社台Fで育成され、新馬→デイリー杯2歳S→朝日杯Fと3連勝。今年は共同通信杯2着、皐月賞3着と、一見距離を延ばして尻すぼみの戦績に見えてしまいます。

ですが、ここだけの話………皐月賞3着は勝ちに行く競馬で最後は止まってしまいましたが、その戦法で挑んだのには裏事情あり。そもそもの狙いが“マイル”にあるのはほぼ間違いと言えるような動きさえも掴んでいます。

皐月賞の疲れが心配されましたが、栗東Aランク特捜班から「疲れはなく、元気いっぱい」との話を聞かされていますし、高野調教師も「皐月賞が調教代わりで、調教は整える程度。納得のいく状態にある」と一蹴。続けて「マイルなら勝ちにいく競馬でも突き抜けてくれる」と至って強気とのこと。鞍上も珍しく自信満々という話さえ聞かされておりますし、狙い通りの一戦でどんな競馬をしてくれるのか注目です。

[NHKマイルC]
重賞調教
ウォッチャー

ー5月3日(金)更新ー

≪栗東・好調教馬≫
ジャンタルマンタル
(牡3、栗東・高野友和厩舎)

栗東坂路(稍)
4F 56.7-40.9-26.2-12.3秒

栗東情報スペシャリスト
高 島

皐月賞からの参戦で中2週ということもあり、他の出走馬に比べて手控えたように見えますが、調教では疲れを一切見せておらず、力みのない走りが出来ていました。

今週は馬なりで終い重点の調整でしたが、ラストは集中力のある走り。「見た目も締まってきたし、状態も良くなってきたね」と関係者は上積みを感じているようです。

続けて川田騎手が騎乗しているようにそれだけ期待している馬。ここでも上位人気の存在ですが、調教から割引の必要はないと言えるでしょう。

≪美浦・好調教馬≫
シュトラウス
(牡3、美浦・武井亮厩舎)

美浦W(重)
7F 95.2-78.9-64.2-49.9-36.0-11.2秒

美浦情報スペシャリスト
神 谷

前走のファルコンSでは人気を裏切り9着に敗退。不完全燃焼に終わったこともあってか、この中間はかなり力が入っているように勘hじます。

4月後半から坂路でもウッドコースでも余念のない調整。坂路では50.6秒をマークするなど鋭い動きをみせていました。

ウッドコースでは北村宏騎手が騎乗して、6ハロン計測で2週続けて80秒を切る時計。ラスト1ハロンもも抜群の動きで「成長しているね」と関係者は自信たっぷりに話していました。

ここ2走と比べても仕上がりは上。巻き返しの可能性は頭に入れておいた方が良いかもしれません。

[NHKマイルC]
馬主絡みの
重賞こぼれ話

ー5月2日(木)更新ー

馬主情報スペシャリスト
赤 堀

どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。

毎週注目G1が開催されるということで、どこの新聞も競馬の話題を大きく取り上げている印象です。

競馬に携わる人間としてこれだけ注目を浴びるのは、やはり嬉しいもの。多くの方に競馬を楽しんで頂けたらと思います。

ただ、馬券となれば話は別。長年の経験と人脈、勘や運に至るまで、本物であること、プロフェッショナルであることに誇りを持って全力で取り組みたいところ。

今週もそんな競馬セブン情報ルートの力をお見せできればと思っていますので、ぜひご期待ください。


注目すべき馬主とは?

そんな中で、馬主情報的に注目しているのが、窪田芳郎氏のチャンネルトンネルです。

この馬は元々、美浦の堀内厩舎の所属馬。新馬勝ちを決めてジュニアCで2着と、厩舎としても将来を期待していた1頭だったのですが、この春に福永厩舎へ転厩。

戦歴からしても話がスムーズなはずがありません。どうやら厩舎サイドとしては手放したくなかったようですが、オーナーの独断で転厩したとのこと。

それを受けてチャンネルトンネルのひとつ下の妹も堀内厩舎でほぼ内定していたようですが、預託を拒否したといいます。

これでは福永厩舎にも飛び火しそうなものですが、実は話があった時点で予定の預託数に達していたとのことですが、現役時代にお世話になったオーナーということで無下には出来ず、やむを得ず受けたようです。

福永厩舎のクラブより個人馬主に重点を置く方針もあって転厩が決まったようですが、半ば強引な異動だっただけに、この先どうなることやらと一部で話題になっています。

前走は転厩初戦ながらに3着。環境が変わったばかりということを考えれば力があるところ見せたと言えるのではないでしょうか。

そろそろ雰囲気にも慣れてきたころでさらに高いパフォーマンスが期待できそう。実績的に軽視される存在ではありますが、侮れない1頭かもしれません。

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