
NHKマイルC2025【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!

ー5月11日(日)更新ー


徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)
騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。
今年で30回目の節目を迎えるNHKマイルC。
クラシックに出走できない外国産馬の3歳春の受け皿という性格も強かった初期から、変則二冠というワードも生み出した時期も越えて、近年はしっかり3歳春のマイル王を決める戦いとして定着している。
朝日杯フューチュリティSを制し、おそらく今年のNHKマイルCを1番人気で迎えることになるアドマイヤズームは、皐月賞やダービーには色気を見せずにマイル一本のローテ。
同じようにイミグラントソングもデビューからマイルのみを走り続けている馬で、牡馬クラシック路線からの転向という馬は、今年はほぼマジックサンズのみと言ってもいいかもしれない。
その一方で、牝馬にとっては2400mのオークスが向かないと見れば桜花賞の後で目標になるのがこのレース。
今年は桜花賞4着マピュース、6着チェルビアット、8着ヴーレヴー、10着ショウナンザナドゥが参戦しているが、特にマピュースはオークスの優先出走権を獲得しながらNHKマイルCを選んでいる。
実は、桜花賞馬エンブロイダリーも当初は桜花賞からNHKマイルCというローテを描いていたという話もある。
二冠の懸かる立場になったこと、レース後のモレイラ騎手の進言などもあってオークスに向かうことになったようだが、エンブロイダリーが“いない”ことでまたレースの雰囲気が変わっているということは気に留めておきたい。
アドマイヤズームは年明け初戦のニュージーランドTをクビ差で落とすも、陣営に悲観の色はなし。
川田騎手は「一度使えば良くなるだろうという感触を返し馬で感じた」とレース後に語っており、厩舎サイドも「ここでの始動は本番に良い形に繋げるため」と強調していた。
この中間は流石の友道厩舎という上昇度で、「1週前に荻野極が乗った追い切りで完全にスイッチが入った」とのこと。朝日杯の勝ちっぷりと倒した相手を考えれば、ここも能力最上位と言って疑いはなさそうだが。
イミグラントソングは相手が前哨戦仕様だったとはいえ2歳王者のアドマイヤズームを撃破。ノーザンF内の序列が上がったことは、鞍上がルメール騎手に替わったという事実が示している。
「ゲートは中間にも練習してみたが、またおっとりとしたスタートになりそう」と厩舎サイドが語っており、今回も差しに構える競馬になりそうだ。東京では2戦してどちらもメンバー中最速かつ33秒台半ばの上がりをマークしている。
ランスオブカオスは吉村誠之助騎手の史上最年少G1勝利というところが話題になっているが、馬自身も朝日杯でアドマイヤズームに付けられた差を縮められそうな年明けの充実ぶり。
チャーチルダウンズCの完勝は言わずもがな、3着だったきさらぎ賞は勝ち馬サトノシャイニングが皐月賞の2番人気馬。最後まで競り合った2着馬リンクスティップは桜花賞を大胆な競馬で3着。そして土曜日はきさらぎ賞で3馬身差を付けたショウヘイが京都新聞杯を快勝した。
「ゲートの不安は解消したし、前走では狭いところを割る勝負強さも見せた。鞍上もですが、本当に一戦ごとに成長があります」と、厩舎サイドは手応えを感じている。
馬場状態は微妙なところで、終日稍重発表で行われた土曜日の競馬は、前半こそ明らかに時計が掛かっていたが、エプソムCは極端に前が引っ張る流れになったとはいえレコードが出た。
例えばマピュース陣営は「あまり時計勝負になると良くないので雨予報はプラス。当日どこまで道悪が残るかで自信度も変わってくる」という話。
一方で、ヴーレヴー陣営は「桜花賞は重い馬場と最内枠に苦しめられた。東京のスピード勝負になれば」という話でこちらは良馬場希望のクチ。
各陣営とも馬場に対する希望や印象は持っており、そこは当日の状況と見比べながら、競馬セブンの結論がどうなっているかにご注目頂きたい。
≪今週の重賞情報袋とじ≫
NHKマイルC
2025
東京11R 芝1600m
~枠順確定版~
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 |
騎 手 |
---|---|---|---|
1 | 1 | モンドデラモーレ | 戸崎 圭太 |
2 | ショウナンザナドゥ | 池添 謙一 | |
2 | 3 | チェルビアット | M.ディー |
4 | ヤンキーバローズ | 岩田 望来 | |
3 | 5 | ランスオブカオス | 吉村 誠之助 |
6 | イミグラントソング | C.ルメール | |
4 | 7 | トータルクラリティ | 北村 友一 |
8 | アドマイヤズーム | 川田 将雅 | |
5 | 9 | マイネルチケット | 横山 武史 |
10 | マジックサンズ | 武 豊 | |
6 | 11 | パンジャタワー | 松山 弘平 |
12 | マピュース | 田辺 裕信 | |
7 | 13 | ミニトランザット | 鮫島 克駿 |
14 | ティラトーレ | 木幡 巧也 | |
15 | アルテヴェローチェ | 佐々木 大輔 | |
8 | 16 | サトノカルナバル | D.レーン |
17 | ヴーレヴー | 浜中 俊 | |
18 | コートアリシアン | 菅原 明良 |
[NHKマイルC]
注目の社台
グループ関連馬
ー5月10日(土)更新ー
桐 生
社台情報部の桐生です。
春のGIシリーズも後半戦へ突入し、先週の天皇賞ではグループ生産馬が上位を占めました。今週からは5週連続での東京でのGIが組まれており、その第1弾は3歳マイル王決定戦のNHKマイルCです。昨年の朝日杯FSの勝ち馬でニュージーランドT2着から参戦のアドマイヤズームが人気の中心ですが、そのアドマイヤメインに先着したイミグラントソング、さらに桜花賞や皐月賞から転戦馬もスタンバイするなどグループ生産馬14頭がエントリーしています。
社台グループ関連馬
アドマイヤズーム
馬主:近藤旬子
生産:社台F
昨年の朝日杯FS勝ち馬のアドマイヤズームがふたつ目のGIタイトルを狙います。※競馬セブンでは朝日杯FSはこの馬◎(5人気)で3連単8万6430円、3連複1万7460円、馬連1480円の完全的中。
モーリスの産駒で、母のダイワズームはスイートピーSに勝利。2代母のフォルナリーナは報知杯4歳牝馬特別の3着馬で、その半姉ストラティジックマヌーヴァーはスピナウェイSなど米GIを2勝しています。セレクトセール1歳市場では1億2650万円で取引され、育成は社台Fが担当しています。
今年はニュージーランドTから始動。単勝1.7倍の支持を集めましたが、好位追走からゴール前で勝ち馬にクビ差交わされて2着惜敗。もっとも「一度使って良くなるだろうという感触を返し馬で感じました」という川田騎手の言葉通り、前哨戦という仕上げ。それでも初の関東への輸送をクリアした経験は大きく、クビ差2着は力のある証です。
1週前追いで騎乗した荻野極も「川田さんに文句なしにバトン渡せます」と漏らしていたという話で、確実に前走以上にデキにあるのは間違いありません。
「ここを勝って、次の大きなところへ行きたい」と陣営の目線も次なる舞台へと向けられているほどですし、取り巻く情報面からも勝ち負けではないでしょうか。
このアドマイヤズームを含め、社台グループ関連馬が14頭スタンバイして社台包囲網のNHKマイルC。グループ関連馬の走りには注目です。
[NHKマイルC]
重賞調教
ウォッチャー
ー5月9日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
ランスオブカオス
(牡3、栗東・奥村豊厩舎)
栗東CW(良)6F 82.8-65.9-50.6-36.0-11.2秒
高 島
前走のチャーチルダウンズCで重賞初制覇を決めた奥村豊厩舎のランスオブカオス。
1週前追いは3頭で併せ馬を行い、追走した2頭を全く寄せ付けない絶好の動きを披露しましたが、最終追いでは主戦の吉村誠を背に3頭の併せ馬を敢行。ワイドクリーガー(3歳未勝利)、タイセイカイザー(3歳1勝クラス)を追いかける形でスタート。2頭の前に出る時は脚の回転が速くなり、アッという間に突き放してみせてるという動き。追えばさらに弾けていたのは間違いなく、状態面の良さは際立っています。
陣営も「先週動けることを確認したので、コンディションの最終確認を(吉村)ジョッキーにしてもらった。使うごとに良くなってきており、距離適性もはっきりと見えてきた。コンディションも良く、いいタイミングでいい距離に使える」と漏らしていたという話ですし、“勝ち負け”の感触を掴んでいるようですよ。
≪美浦・好調教馬≫
モンドデラモーレ
(牡3、美浦・千葉直人厩舎)
美浦坂路(重)4F 53.5-39.8-26.5-13.2秒
神 谷
ファルコンS2着からの参戦となる千葉厩舎のモンドデラモーレ。この中間はノーザンファーム天栄へ放牧に出されてリフレッシュし、4月半ばに厩舎へと帰厩。
当初は賞金面でNHKマイルCに出られるかどうか微妙だったため、兵庫チャンピオンシップも視野に入れられていましたが、「どちらに向かっても大丈夫」という態勢で調整が進められました。
2週前追いの坂路で強めに追われて、1週前のWコース、最終追いの坂路では乗り替わりとなる戸崎騎手が跨って馬なりに終始しています。感触を確かめた戸崎騎手も手の内に入れた様子ですし、引き続きイイ状態にあるのは確かです。
「デビュー前からGIの舞台を意識していたように高いポテンシャルがある馬。マイルGIでもヒケを取らない力があると思っている」と関係者も自信ありの口ぶりでしたよ。
[NHKマイルC]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー5月8日(木)更新ー

赤 堀
どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。
毎週注目のGIが開催されるということで、WEBやどこの新聞も競馬の話題を大きく取り上げている印象です。
競馬に携わる人間としてこれだけ注目を浴びるのは、やはり嬉しいもの。多くの方に競馬を楽しんで頂けたらと思います。
ただ、馬券となれば話は別。長年の経験と人脈、勘や運に至るまで、本物であること、プロフェッショナルであることに誇りを持って全力で取り組みたいところ。
先週の天皇賞(春)ウィークも【GI裏】に潜んでいた土井肇オーナーの勝負馬◎ヤマニンアルリフラから1万5480円的中(淀S)、7番人気でも実はヤリをスッパ抜いていたサザンエルフから2万9560円的中(巨椋池S)などなどをお届けしておりますが、今週のNHKマイルCウィークも競馬セブンだから入手できた特別な関係者馬券がありますので大きくご期待下さい。
今週のNHKマイルCで馬主情報的に注目している馬は、前哨戦のNZTを制して駒を進めてきたイミグラントソングです。
名義は吉田勝己さん(社台グループの創業者・吉田善哉氏の次男でノーザンF代表)ですが、実際には社台グループオーナーズで1口300万円×10口(総額3000万円)で募集された馬。「血統背景、馬体、動き、まさにマイル王の称号を手にするべく生を受けたと言っても過言ではない」の触れ込み通り、成長を遂げているのは戦績が物語っています。
今回は石川裕騎手からルメールへの乗り替わり。陣営の意気込みは言わずもがなですし、稽古に跨って感触を確かめたルメール騎手も「今日初めて乗りましたが、馬のコンディションは良さそう。GI馬を負かしているので、またGIレベルでチャンスがある」とニンマリだったという話ですからね。
水面下ではオーナーサイドの動きも活発だというような話も聞かされておりますし、スムーズな競馬さえできれば勝ち負けなのではないでしょうか。
[NHKマイルC]
3つの
好走ポイント
ー5月7日(水)更新ー
本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。
この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。
2.今回1人気より、前走1人気
3.重賞好走歴を重視
★好走ポイント【1】
距離短縮組が好成績、且つ妙味アリ
1200m | [0-0-0-1] 連対率0.0% 複勝率0.0% |
---|---|
1400m | [1-0-2-31] 連対率2.9% 複勝率8.8% |
1600m | [5-6-7-86] 連対率10.6% 複勝率17.3% |
1800m | [0-3-1-19] 連対率13.0% 複勝率17.4% |
2000m | [4-1-0-12] 連対率29.4% 複勝率29.4% |
前走距離別成績を見てみると、好走馬の多くは同じ1600mを使っていた馬ですが、出走数も多くなっているため、率ベースでは前走1800m~2000m、つまり距離短縮組が優勢です。
41万0680円的中をお届けした19年、14番人気ながら2着に好走したケイデンスコールも前走1800m(毎日杯)に出走していました。
また、過去10年で前走1800m~2000m組は当日1番人気になった馬が1頭もいません。人気になりにくく、好走率も高い=馬券的にも狙い目と言っていいでしょう。
なお、距離短縮組で馬券対象になった9頭はいずれも前走が重賞でした。
★好走ポイント【2】
今回1人気より、前走1人気
過去10年で3連単10万超えの配当が6回、うち1回は100万馬券だった荒れ模様のG1。1番人気馬[1-2-1-6]と、やはり信頼性はそれほど高くありません。
前走1番人気馬は[4-4-1-17]、連対率30.8%、複勝率34.6%で、今回1番人気馬よりも好走率が高くなっています。
前走1着馬も[1-1-1-38]で連対率4.9%と芳しくなく、このことから『前走1番人気で凡走→人気を落として巻き返し』という図式が浮かび上がってきます(前走着順別で最も成績が良いのは前走4着馬[2-2-0-5]、連対率44.4%)。
前走1番人気馬のうち、前走クラス別の連対率を見てみると、
前走G1 [1-2-0-1] 75.0%
前走G2 [1-1-0-3] 40.0%
前走G3 [2-1-1-10] 21.4%
キレイにG1>G2>G3という順番になっています。
なお、前走G1で1番人気だった馬4頭は、16年1着メジャーエンブレム、20年2着レシステンシア、22年4着セリフォス、24年2着アスコリピチェーノ。
★好走ポイント【3】
重賞好走歴を重視
★好走ポイント【1】、★好走ポイント【2】に通ずるところはありますが、重賞実績が重要なレースでもあります。
馬券対象馬のほとんどが前走重賞組[10-9-10-133]。前走1勝クラスは[0-0-0-3]、前走OP特別は[0-1-0-11]となっています。
また、過去10年の勝ち馬のうち、9頭に重賞で連対歴があり、8頭は複数の重賞で3着以内の実績がありました。
例外は21年の勝ち馬シュネルマイスターと、23年の勝ち馬シャンパンカラー。基本的には『2歳時から重賞で好走していた馬が強いレース』、言い換えれば『2歳時の重賞実績を見直すレース』という傾向が窺えます。
・アドマイヤズーム
・アルテヴェローチェ
【★】
・コートアリシアン
・サトノカルナバル
・ショウナンザナドゥ
・ティラトーレ
・パンジャタワー
・マイネルチケット
・マジックサンズ
・ヤンキーバローズ
・ランスオブカオス
※好走ポイントに該当した数で★をつけています。
特選◎と隠れ穴馬って?
今日の記事も馬券の参考になりましたか?
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重賞情報袋とじ日曜版
【特選◎と隠れ穴馬】
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