
フェブラリーステークス2023【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!

ー2月19日(日)更新ー


徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)
騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。
2023年も中央競馬のG1が開幕。東京開催の最終日を飾るレースでもあるフェブラリーSだが、今年は今までとは雰囲気の違ったメンバー構成になっている。
フェブラリーSを連覇しているカフェファラオ、12月のチャンピオンズCを勝ったジュンライトボルトはどちらも来週行なわれるサウジカップに遠征。
その他、クラウンプライド、ジオグリフ、パンサラッサ、ヴァンドギャルドもサウジカップへ。ダンシングプリンス、ジャスティン、リメイク、リュウノユキナはリヤドダートスプリントへ。
つまり、サウジカップデーの高額賞金レースへの挑戦が一般化したことで、以前ならフェブラリーSを選択していたであろう馬たちの多くが出走しなくなっているということ。
今年はレモンポップとドライスタウトの二強ムードだが、前走がリステッド競走2着のドライスタウトが中心を担っているというのも、メンバーが手薄な今年の象徴の一つと言えるかもしれない。
前日最終オッズではレモンポップが単勝2.4倍、ドライスタウトが単勝3.4倍。3番人気以下は10倍以上と大きく離れている。ただし、10倍台の馬の中には浦和から参戦するスピーディキップ、外国馬として初参戦のシャールズスパイトの名前も。一線級の馬たちの海外流出が、逆にメンバーの多彩さを呼び込む形ともなっている。
まずは1番人気のレモンポップ。前哨戦の根岸Sを快勝し、連対率100%をキープしたまま初G1となるフェブラリーSへ。戦歴的には主役となって当然の存在だが、懸念はいくつかある。
まずは陣営から再三にわたって「1400mがベスト。1600mは長い」という話が出ていること、根岸Sの後で一旦フェブラリーSへの出否が未定となったこと、そして戸崎騎手がドライスタウトを選んでいること。
距離に関しては「守備範囲」「対応できる」という見解はあっても、1400m戦より良くなることはないというのが大筋の見解。フェブラリーSに出走するかどうかについては、1400m以下のスペシャリストにしたい厩舎サイドと勝ち目のあるG1ならば出したいオーナーサイドでの綱引きがあったようだ。
そして、戸崎騎手がレモンポップではなくドライスタウトを選んだ件。情報筋の話では、戸崎騎手自身は迷うまでもなく断然ドライスタウトと早々に決めたのだという。
1600mならドライスタウトというのが戸崎騎手と牧浦充徳厩舎の感触。戸崎騎手は2週続けて栗東に追い切りを付けに行っており、どうせドライスタウトを選んだのならレモンポップには負けられないという強い気持ちが見える。
二強に続く有力馬としてはメイショウハリオ。昨年の帝王賞の勝ち馬で、前走の東京大賞典は3着だった。
「他に使うレースがなかったので」という話がある一方で、「今年のメンバーなら地力で上位争いに持ち込めると思って久々のマイルでも参戦した」という話も。左回りでは上手く手前を換えないというネックがあるが、東京マイルは条件戦ながら勝ち鞍がある。
レッドルゼルはリヤドダートスプリントの予定を切り替えてフェブラリーSへ。こちらも「今年のメンバーならフェブラリーSに出た方が得」という考えがあったようだ。
フェブラリーSは過去2年が4着、6着だが、その2回で先着された馬たちはほとんどが引退か不参戦。3度目の挑戦で着順を上げてくる可能性はある。
ソリストサンダーは去年の4着馬。前走の南部杯は極端な不良馬場でバランスを崩して跛行していたそうだ。「今年は直行なので今までより負荷を掛けて調整している」と厩舎関係者。
ショウナンナデシコも去年のかしわ記念を勝っており、今年のメンバーでは上位のG1ホース。担当厩務員が2月一杯で定年引退となるため牝馬限定戦ではなくフェブラリーSへの出走を決断したとのこと。
≪今週の重賞情報袋とじ≫
フェブラリーS
2023
東京11Rダ1600m
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 |
騎 手 |
---|---|---|---|
1 | 1 | ジャスパープリンス | 田中 勝春 |
2 | シャールズスパイト | J.モレイラ | |
2 | 3 | ケンシンコウ | T.バシュロ |
4 | ドライスタウト | 戸崎 圭太 | |
3 | 5 | オーヴェルニュ | 福永 祐一 |
6 | メイショウハリオ | 浜中 俊 | |
4 | 7 | レモンポップ | 坂井 瑠星 |
8 | アドマイヤルプス | 内田 博幸 | |
5 | 9 | ショウナンナデシコ | 横山 武史 |
10 | テイエムサウスダン | C.ルメール | |
6 | 11 | ソリストサンダー | 菅原 明良 |
12 | セキフウ | M.デムーロ | |
7 | 13 | スピーディキック | 御神本 訓史 |
14 | ヘリオス | 武 豊 | |
8 | 15 | レッドルゼル | 川田 将雅 |
16 | ケイアイターコイズ | 横山 和生 |
[フェブラリーS]
注目の社台
グループ関連馬
ー2月18日(土)更新ー
桐 生
社台グループ関連馬
レッドルゼル
馬主:東京ホースレーシング
生産:社台F
今年は、武蔵野S勝ち馬で前哨戦の根岸S2着と、フェブラリーS狙いの路線を歩んできたギルデッドミラーが故障で引退してしまったことで、グループの生産馬としてはアドマイヤルプス、レッドルゼルの二頭のみ。
多くの有力馬がサウジCデーに向かうため、手薄な印象を受けるのは否めないですが、レッドルゼルは注目したいですね。
レッドルゼルの母系は、アメリカで購入して日本でデビューしたカノープスから、社台ファーム生産馬が続く血統。これまで重賞勝ち馬などが出ていなかったのですが、そんな母系の価値を上げたのがこの馬です。これまでに交流G1勝ちを含め重賞3勝。今年のメンバーの中では実績上位と言えるでしょう。
同馬は今月に入り当初予定していたサウジ遠征を取りやめ、フェブラリーSへの出走を決めた経緯があります。臨戦過程としては「狙い澄ましての出走」というわけではありませんが、「このメンバーなら」と色気を持っているからこその出走と見ていいでしょう。
さらに今回はこれまでとは異なる調整方法を行っており、「むしろ昨年よりもいい負担をかけられている」という声も届いています。
思い返せば昨年のフェブラリーSでは、一番人気に支持されるほど高い評価を受けていた馬。結果は6着だったものの、昨年よりも手薄なメンバーと言われる今年は、昨年よりも上の順位を狙える可能性は十分あるでしょう。
[フェブラリーS]
重賞調教
ウォッチャー
ー2月17日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
ショウナンナデシコ
(牝6、栗東・須貝尚厩舎)
栗東坂路(不)4F 53.4-37.6-24.3-12.0秒
高 島
前走の東京大賞典から中6週での参戦。この中間はイクタトレーニングFで骨を休め、2/3に栗東トレセンへ戻ってきました。
外厩でも緩ませた感じではなく、2/8の坂路では51.1秒をマークするなど元気いっぱいの様子。今週は脚元の悪い馬場での調教となりましたが、終いのキレ味は良く好仕上がりの雰囲気にありました。
久々となるJRAのレースですが、実績のある馬たちと戦ってきた経験豊富な馬。東京馬主協会の重鎮が所有馬する同馬が、馬主のお膝元であるこの舞台でどのような走りを見せてくれるか楽しみです。
≪美浦・好調教馬≫
レモンポップ
(牡5、美浦・田中博厩舎)
美浦W(良)6F 84.3-67.7-52.7-38.5-11.9秒
神 谷
前走から中2週と間隔が詰まっているため、前走時点でかなり仕上げられていた印象。
この中間は感覚を鈍らせない程度の運動を行い、最終追切ではウッドコースで6ハロンの調教。併せた相手に楽々と追いつき終いも集中した走りが出来ていたようです。
関係者は「大きく見せるフォームで言うことなし。リズムよく走れていたし、前走より1段ギアが上がった印象だね」と仕上がり具合に満足そうな様子。この馬らしい走りが見られるのではないでしょうか。
[フェブラリーS]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー2月16日(木)更新ー

赤 堀
どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。
今年のフェブラリーSは海外G1へ出走するなど主力級が不在。盛り上がりに欠けるとも取れますが、逆に言えば、馬券的におもしろいG1とも言えるでしょう。
そんな中で、馬主情報的に注目しているのが、国本哲秀氏のショウナンナデシコです。
国本氏は東京馬主協会に所属する重鎮のひとり。「ショウナン」の冠名で知られています。競馬ファンに対してもオープンで、公募にて馬名を決めることもあります。
意外に知られていないのが、「ショウナン」という冠名が付いているだけでなく、その後に続く名前はすべて母音が「ア」ということ。ちなみにこのマイルールは30年ほど前から始まっており、馬主として始めた当初は該当しない馬もいます。
現4歳のショウナンアデイブはセレクトセールにて5億6000万円で落札した馬であるように、セリにも積極的。以前に比べて馬代金も高騰の傾向にあり、それだけ馬主業に力を入れているということが言えそうです。
ここに出走するショウナンナデシコは4歳終わりにオープン入り。その後は交流重賞をメインに戦ってきましたが、満を持してのJRA・G1初出走となります。
もちろん舞台はオーナー地元であるフェブラリーS。まさにこの舞台を目標に時間をかけて実力を付けてきたと言っても過言ではないでしょう。
前走の東京大賞典では6着に敗れましたが、いかにも距離が厳しかった印象。昨年のかしわ記念を制しているように、マイルこその馬という印象があります。
母系は3代続くショウナンの血。この血統でG1を制することはオーナーにとって悲願と言えるのではないでしょうか。
[フェブラリーS]
3つの
好走ポイント
ー2月15日(水)更新ー
本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。
この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。
2.大きければ大きいほど良い
3.前走ルメール騎乗馬
★好走ポイント【1】
前走重賞勝ちは素直に評価
前走1着 | [6-3-3-25] 連対率24.3% 複勝率32.4% |
---|---|
前走2着 | [0-3-3-14] 連対率15.0% 複勝率30.0% |
前走3着 | [0-1-0-14] 連対率6.7% 複勝率6.7% |
前走4~5着 | [0-1-1-27] 連対率3.5% 複勝率6.9% |
前走6着~ | [4-2-3-47] 連対率10.7% 複勝率16.1% |
前走着順別成績を見てみると、前走1着馬が優秀。前走1~3着馬で[6-7-6-53]と、馬券対象馬の大半を占めています。
また、そのいずれもが前走重賞組で、前走OP特別以下だった馬は[0-0-0-9]と結果が出ていません。
★好走ポイント【2】
大きければ大きいほど良い
~459kg | [1-1-0-7] 連対率22.2% 複勝率22.2% |
---|---|
460~479kg | [0-0-1-20] 連対率0.0% 複勝率4.8% |
480~499kg | [1-2-1-30] 連対率8.8% 複勝率11.8% |
500~519kg | [2-3-4-34] 連対率11.6% 複勝率20.9% |
520kg~ | [6-4-4-37] 連対率19.6% 複勝率27.5% |
馬体重別成績を見てみると、500kg以上の大型馬が過去10年で8勝。460kg未満の2連対はともにノンコノユメ。ダート上級条件全般に言えることではありますが、基本的には大型馬が強い傾向と見て良さそうです。
なお、21年2着馬エアスピネルが例外となりますが、それ以外で500kg未満で馬券対象になった馬は全て5番人気以内でした。500kg未満で6番人気以下は[0-1-0-45]となります。
★好走ポイント【3】
前走ルメール騎乗馬
前走ルメール | [4-2-2-2] 連対率60.0% 複勝率80.0% |
---|
前走騎手別成績を見てみると、成績が際立っているのがルメール騎手。
JRA所属ではなかった15年以前でも、14年ベルシャザールが3着、13年グレープブランデーが1着と、前走ルメール騎手からの乗り替わりで好走しており、本番はもちろんですが、前哨戦から有力馬の騎乗依頼を受けていることが分かります。
・テイエムサウスダン
・レモンポップ
【★】
・アドマイヤルプス
・ケイアイターコイズ
・ドライスタウト
※好走ポイントに該当した数で★をつけています。
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