ダービー2024【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!
ー5月26日(日)更新ー
徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)
騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。
無敗の3戦3勝で皐月賞馬となったジャスティンミラノが二冠制覇に挑む、2024年、第91回の日本ダービー。
皐月賞の段階では主役不在の混戦と言われ、牝馬レガレイラが1番人気となっていた今年の牡馬クラシックだが、今回はジャスティンミラノが堂々と主役の立場に。前日オッズでは単勝2.4倍という支持を受けている。
まずは出走17頭のうち11頭を占める、皐月賞からの出走馬について(メイショウタバルは出走取消)。
ジャスティンミラノについて関係者は「小回り、多頭数など課題のあった皐月賞を勝った。負けてもダービーに繋がればと考えていたところで一冠目を勝てたのだから、自信があって当然」と評価する。
朝日杯FSとNHKマイルCを勝ったジャンタルマンタルを引き合いに出し、「やはり今年は共同通信杯の1・2着が世代で一番強い2頭だったんだろう」と評する声もある。
2歳11月のデビューから、最短経路で無駄のないローテを組めていることもプラス。数々のクラシックホースを手掛けてきた友道康夫調教師をして「新馬当時からの成長度という意味では、これまで管理してきた馬の中でも一番」と言うほどで、この中間も調整過程に不安はない。
しかしながら、ジャスティンミラノに減点がなかったとしても、その上をいく上昇を実現して逆転勝ちを狙おうという陣営は少なくない。決してジャスティンミラノの二冠当確、白旗ムードという訳ではないようだ。
皐月賞1番人気6着からの逆転を狙うレガレイラは、先週桜花賞大敗からの一変でオークスを制したチェルヴィニアと同じ、ノーザンF・サンデーR・木村哲也厩舎・ルメール騎手というチーム。
「前走時から変わっているところはない。何もないのが順調な証拠」と厩舎関係者。変わり身がないなら逆転は……と考えたくなるところだが、陣営は「東京とルメール。これだけでも全然違います」と話している。
アーバンシックは皐月賞の当時から「ダービーでも面白い」と言われていた馬。厩舎サイドや横山武史騎手は京成杯の2着よりも百日草特別の勝ちっぷりを高く見積もっており、「左回りで広い東京に替わるのは絶対にいい」と強気だった。
また、横山武史騎手に近いとある情報筋は「エフフォーリアやソールオリエンスの時はプレッシャーが掛かり過ぎていた。全然人気がない馬の年はまたアレだけど、今年のアーバンシックくらいの立場の時こそ、武史らしい良い騎乗が見られるんじゃないかな」と見ているようだ。おそらく最終的な人気も単勝10倍前後の4~5番人気といったところだろう。
弥生賞勝ち、皐月賞2着のコスモキュランダは今回もまた人気の盲点のような立場に。「血統や厩舎や勝負服で、走っても走っても実力が評価されない馬はいますよね。確かに東京向きというイメージは持ちにくいですが、極端な例だとロジャーバローズが勝った時のようにこの馬好みの展開にしてしまえば」と関係者。
シンエンペラーもこの世代のクラシック戦線で長らく中心を張り、皐月賞は5番人気5着だったが、今回は別路線組や新興勢力に注目度では押され気味。
しかし、関係者の評価はオッズや新聞の印以上に高いようだ。「皐月賞はもう一本欲しい状態だった。そもそもホープフルSから皐月賞に至るまで、毎回満足な仕上がりにならなかった馬。それが今回は今まで一番のデキだと思っていた京都2歳Sの時を超えた感じがする」と、厩舎関係者。「東京で新馬戦を圧勝した時からダービーは一つの目標。侮られる理由はない」と、別の情報筋も高評価。
皐月賞で大きく負けた組はダービーでも苦戦しがちだが、今年はサンライズジパング(9着)とビザンチンドリーム(13着)の陣営が前向きな様子。
サンライズジパングについては「皐月賞は1番枠が裏目。ずっと内の悪いところを通らされてダメだった。東京の綺麗な芝ならと思っていたし、ホープフルSの内容から上位との力量さも感じていない」という話。
ビザンチンドリームについては「皐月賞は仕上がりにキズがあった」とのこと。「ゲートの悪さはこの馬の個性なので仕方ないが、東京なら挽回が利く。広いコースと2400mは間違いなく合う」と、皐月賞の時よりも明らかに関係者のトーンが高い。
別路線組ではスプリングS圧勝からダービーだけを狙って皐月賞をパスしたシックスペンスが、厩舎、鞍上も込みで注目を集めているが……。
「膝に爆弾を抱えている馬で、デビューから一貫して詰めて使うことはできないというジャッジだった。中3週での皐月賞は初めから考えていなかったし、NHKマイルでも厳しい。現状のこの馬にはスプリングSからダービーという道しかなかった」と関係者。
それでも中9週というのはデビュー以来一番短い調整期間。中間の調整に関してはやはり「ダービーに出る馬としては軽い」という意見もあるが、NF天栄と国枝厩舎の力でどこまで。
青葉賞からの2頭は「ややインパクト不足の年かな」とのことだが、意外に2着のショウナンラプンタの方を内容的に評価する関係者も。ただし、ショウナンも枠順は歓迎ではないようだ。
昨年はタスティエーラが王道のローテでダービーを制した堀宣行厩舎は、プリンシパルS勝ち馬とNHKマイルC4着馬で参戦。まずは「モレイラが選んだダノンエアズロックが上」というのが第一で、あとは皐月賞組との力関係になってくるだろう。
≪今週の重賞情報袋とじ≫
日本ダービー
2024
東京11R 芝2400m
~枠順確定版~
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 |
騎 手 |
---|---|---|---|
1 | 1 | サンライズアース | 池添 謙一 |
2 | レガレイラ | C.ルメール | |
2 | 3 | ジューンテイク | 岩田 望来 |
4 | ビザンチンドリーム | 西村 淳也 | |
3 | 5 | ダノンデサイル | 横山 典弘 |
6 | コスモキュランダ | M.デムーロ | |
4 | 7 | ミスタージーティー | 藤岡 佑介 |
8 | アーバンシック | 横山 武史 | |
5 | 9 | ダノンエアズロック | J.モレイラ |
10 | サンライズジパング | 菅原 明良 | |
6 | 11 | シュガークン | 武 豊 |
12 | シックスペンス | 川田 将雅 | |
7 | 13 | シンエンペラー | 坂井 瑠星 |
14 | ゴンバデカーブース | 松山 弘平 | |
15 | ジャスティンミラノ | 戸崎 圭太 | |
8 | 16 | 取消 | |
17 | ショウナンラプンタ | 鮫島 克駿 | |
18 | エコロヴァルツ | 岩田 康誠 |
[日本ダービー]
注目の社台
グループ関連馬
ー5月25日(土)更新ー
桐 生
社台情報部の桐生です。
いよいよ競馬の祭典・日本ダービーを迎えます。近3年ではシャフルヤール、ドウデュース、タスティエーラとノーザンF生産馬が連勝中であり、今年も有力馬をスタンバイさせています。
キズナ産駒から無敗のダービー馬が誕生するのか、スワーヴルチャード産駒の牝馬が牡馬相手に2つ目のGI制覇を果たすのか、あるいは別路線組なのか。ノーザンFから8頭、社台Fから2頭、白老Fと追分Fから各1頭がエントリーしており、グループとしても楽しみが広がります。
社台グループ関連馬
ジャスティンミラノ
馬主:三木正浩
生産:ノーザンF
皐月賞馬ジャスティンミラノが4戦4勝、無敗でのダービー制覇を狙ってきました。キズナ産駒で母のマーゴットディドは英GIナンソープSの勝ち馬で、半姉も仏の重賞ウイナー。育成はノーザンF空港が担当しています。
デビュー戦はマーカンド騎手が騎乗し、2戦目の共同通信杯から戸崎騎手とのコンビ。その共同通信杯で上がり3ハロンは32秒6をマークしての重賞初制覇で、続く皐月賞では1分57秒1のコースレコードで、キズナ産駒にとって初めてのクラシック制覇を決めました。
その後は放牧に出すことなく、在厩で日本ダービーへ待機。1週前追いにCWコースで意欲的な攻め馬を消化し、最終追いの坂路では流す程度。脚捌きは実に軽快で、息の入りも問題なし。仕上げているのがワグネリアンも担当した助手であれば尚更です。
外枠に入りましたが、「包まれるよりはかえって外枠の方が良かった」と陣営は一蹴。あとは鞍上がこの馬の能力を信じて乗れば“自ずと結果は出る”というのが陣営の本音のようです。
このジャスティンミラノを含め、社台包囲網が敷かれている日本ダービー。その思惑通りに事が進むのか見物ですね。
[日本ダービー]
重賞調教
ウォッチャー
ー5月24日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
ジャスティンミラノ
(牡3、栗東・友道厩舎)
栗東坂路(良)4F 54.2-39.0-25.1-12.1秒 馬なり
高 島
多くの方がご存知の通り、これまでは藤岡康太騎手が調整を行っていた馬。今回は荻野琢騎手が調教を手伝っており、これまでの調整過程が異なるということは頭の中に入れておく必要がありそうです。
それでも最終追切は助手さんが騎乗して坂路で軽め。ラストは仕掛けて終いを伸ばす程度の抑えています。
先週のCWでは友道厩舎らしい7ハロン追い。2週続けて6ハロン81秒台をマークしており、前走の反動等は心配無用という動きに見えました。
今回は人気を一身に集める存在だけに他馬のマークがポイントになりますが、馬自体の仕上がりは良いと見ています。
≪美浦・好調教馬≫
シックスペンス
(牡3、美浦・国枝厩舎)
美浦坂路(良)4F 52.2-37.7-24.2-12.1秒 馬なり
神 谷
早い段階からココを目標に仕上げてきました。5月に入ってから本格的にトレセンで時計を記録。2週前にはウッドコースで6ハロン81.5-11.5秒をマークするなど、この中間も緩めることなく調整が行われていたことがわかります。
最終追切には川田騎手が駆けつけて52.2-12.1秒の好時計。3頭併せで負荷をかけましたが、いずれも先着して反応の良さを見る事ができました。
仕上がりはよくあとはレース勘だけという感じですが、この中間の成長も伺え、併せ馬を見る限りでは不安なし。さらに高いパフォーマンスを見せてくれるのではないでしょうか。
[日本ダービー]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー5月23日(木)更新ー
赤 堀
どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。
年に一度、競走馬にとっては生涯一度の大舞台・日本ダービーが行われます。
毎年5000頭を超える競走馬が生産されていますが、この舞台へ駒を進められるのはわずかに18頭。出走するだけでも栄誉あるレースであり、能力を認められた馬たちと言って良いでしょう。
今年は一体どんなドラマが待っているのか、馬券としてだけでなく、競馬としても楽しみな1戦です。
そんな中で、馬主情報的に注目しているのが、三木正浩氏のジャスティンミラノです。
三木正浩氏はABCマートの創業者で馬主業を始めたのはほんの最近。スタート当初から高額馬をセリで落札するなど、存在感を示しておりノーザンFをはじめ社台グループとしても大口のお得意様という感じでした。
が、あまり良い関係性ではないという話です。全てを語れるわけではありませんが、先月勝利した皐月賞。藤岡康太騎手の話もあり、感動的なエピソードとして記憶しているファンも多いと思いますが、実は勝った後のウイナーズサークルに生産したノーザンF関係者はいなかったとのこと。
ローカルの平場などであれば、そういった状況があっても不思議ではないですが、G1ということを考えれば異常事態というのがわかるでしょう。
三木オーナーの所有馬を見てみると、現時点で登録している2歳馬は7頭でセレクトセールで落札した馬もいるものの、生産者は全て非社台。ただごとではないことが伝わります。
ここから先はご想像にお任せしますが、もしジャスティンミラノが日本ダービーを勝った場合、生産者であるノーザンFは授賞式に出るのか、グリーンチャンネルなどでおなじみとなっている生産者インタビューは受けるのか、など注目していただければと思います。
また7月に迫った今年のセレクトセールで三木オーナーの購買はどうなるのか。日本ダービーの行方も気になることではありますが、今後どのような動きがあるのか、ぜひ覚えておきたい事柄ですね。
[日本ダービー]
3つの
好走ポイント
ー5月22日(水)更新ー
本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。
この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。
2.前走内枠馬が圧倒的
3.穴なら別路線組の先行馬
★好走ポイント【1】
皐月賞5番人気以内
前走・皐月賞 | [8-9-6-70] 連対率18.3% 複勝率24.7% |
---|
前走レース別成績を見てみると、馬券対象馬の3分の2以上を皐月賞組が占めていることが分かります。出走馬の大半が皐月賞組であり、その取捨選択がダービー的中への第一歩と言えるでしょう。
皐月賞での人気別成績を見てみると、5番人気以内[8-8-3-23]、連対率38.1%、複勝率45.2%。
一方、6番人気以下[0-1-3-47]で連対率2.0%、複勝率7.8%と成績が大きく分かれます。
皐月賞の着順は問いませんが、当時上位人気に推されていたかどうかは見ておくべきでしょう。
なお、皐月賞6番人気以下で馬券対象になった4頭は、16年3着ディーマジェスティ、18年2着エポカドーロ、21年3着ステラヴェローチェ、22年3着アスクビクターモア。このうち2頭は皐月賞1着馬でした。
★好走ポイント【2】
前走内枠馬が圧倒的
ダービーで1枠1番が好成績というのは有名な話かと思います。過去10年で[1-2-1-6]、連対率30.0%、複勝率40.0%。
これはダービー週からB→Cコース替わりとなること、そしてダービーはゲートの内側2つを使わないことが決まっているために1枠1番の馬がスタート後に窮屈にならず、ポジションを確保しやすいという理由があると言われています。
枠順発表前なのでどの馬が1枠1番に入るかは分かりませんが、前走の枠順別成績を見てみると、
前走・1~4枠 | [7-8-6-67] 連対率17.0% 複勝率23.9% |
---|---|
前走・5~8枠 | [3-2-4-80] 連対率5.6% 複勝率10.1% |
内枠だった馬と、外枠だった馬で、偶然とは思えないほど大きな差がついています。
内枠優勢のダービーに向け、前走で内目の枠から馬群の中での競馬を経験していたことが有利に働くということかもしれませんね。
前走1~4枠で、前走3番人気以内だった馬は[5-7-3-27]、連対率28.6%、複勝率35.7%。
★好走ポイント【3】
穴なら別路線組の先行馬
過去10年で5番人気以内の馬が[9-10-4-27]。連対馬のほとんどを占めているレースではありますが、過去10年で3連単が万馬券にならなかったのは16年、20年の2回のみ。18年には285万馬券という特大万馬券が飛び出したように、意外と高配当になりやすいレースでもあります。
過去10年、6番人気以下で馬券になった馬は7頭おり、19年に12番人気で制したロジャーバローズを筆頭に、18年3着コズミックフォースなど、皐月賞以外の別路線組、且つ先行力のあるタイプが目立ちます。
皐月賞組と、別路線組の先行馬の組み合わせ、というのが高配当のパターンということは頭に入れておいて損はないのではないでしょうか。
・シックスペンス
・シュガークン
【★】
・シンエンペラー
・ジャスティンミラノ
・ダノンエアズロック
・メイショウタバル
※好走ポイントに該当した数で★をつけています。
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重賞情報袋とじ日曜版
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