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チャンピオンズC 2024【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!

ー12月1日(日)更新ー





徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)


騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。


今年で中京に舞台を移して11回目の開催となるチャンピオンズC。ジャパンカップダートの創設から数えると第25回となる。

ジャパンカップダート時代はトランセンドが連覇し、カネヒキリが2005年と2008年に隔年で2勝を挙げているが、チャンピオンズCとしての10年間では連覇を達成した馬はいない。

その一方で、複数回好走した馬は4頭いて、2回目以降の挑戦で着順を上げてくる馬も多い。

レース巧者が現れやすい一方で、ホッコータルマエ、クリソベリル、チュウワウィザード、テーオーケインズと連覇が期待された馬たちがことごとく敗退してきたのは不思議でもある。

今年はこのレースでの引退が発表されているレモンポップが連覇を狙う立場だが、昨年の2着馬ウィルソンテソーロ、3着馬ドゥラエレーデも出走。

2番人気で10着に敗れたセラフィックコール、3番人気で11着に敗れたクラウンプライドも1年越しでの雪辱を狙って参戦するなど、昨年のチャンピオンズCに出走していた馬のうち8頭が今年もこのレースに臨んでいる。

レモンポップについて、関係者は「唸っていた全盛期は通り過ぎたのかな、という感じ」と吐露するが、「それでも全くデキがなかった南部杯よりは全然良い。最後のレースとしては誇れる仕上がり」とも。

「緩やかにピークアウトしている。だからこそいい結果を出せるうちに終わらせたい」と厩舎関係者。衰えたから引退ではなく、衰えて強い姿を見せられなくなる前に引退、という考えの方が強いようだ。「距離はベストではない」と厩舎サイド。力任せで勝てた昨年よりも作戦での工夫が求められるかもしれない。

ウィルソンテソーロは人気薄の追い込みで2着だった昨年から、今年は主役級の1頭として参戦。仕上がりは「良かったJBCの状態をキープできている。元々デキの上下があまりない馬」とのこと。

この後は東京大賞典に進む予定となっているが、そこには同じオーナーのウシュバテソーロも出走予定。「タフな馬なので毎回全力で走ってくれますが、厩舎としてはチャンピオンズCが冬のG1の一番の目標でしょうね」と関係者。

サンライズジパングは唯一の3歳馬。今年から中央・地方を縦断するダート路線の整備がなされ、この馬は三冠目のジャパンダートクラシックで3着。その後のみやこSで古馬を撃破し世代の力を見せ付けている。

「調整は予定通りに来ている。G1後で多少緩めた部分はあったみやこSの時よりも断然イイ」と厩舎サイド。「右回りだと張るところがあるので前走のように不格好な競馬になるが、左回りの方がスムーズに立ち回れる」とのことで、中京で走るのもプラスになりそうだ。

ガイアフォースは「安田記念の時よりも確実に状態はいい。2着にきたフェブラリーSの時と同じくらいのデキにある」とのことで、半年ぶりでも仕上がりには不安なし。芝G1での実績、初ダートのG1で2着に走った対応力を考えれば、一発があっても不思議ではない。

クラウンプライドは2年前に2着も、昨年は11着。陣営は「ローテーションは昨年と同じだが、中間の調整をソフトな形に替えている」と、反攻に向けて工夫してきている。「内枠は諸刃の剣だが、レモンポップの真後ろを取れれば理想的」と関係者。

ハギノアレグリアスは59.5キロで勝ち切った前走から今回は58キロ。昨年のチャンピオンズCでは外を回る形で6着だった。「この枠を引いたからには、詰まって負けるのは覚悟でインにこだわりたい」と関係者。岩田望来騎手の初G1も懸かる。

厩舎サイドが「過去最高のデキ」と胸を張るのがペプチドナイル。「フェブラリーSを勝った後はマイルにこだわっていたので、久々の1800mがどうかだが、むしろ不安はそのくらいしかない」と、陣営の自信という点では今年のメンバーでもかなり上だった。

昨年3着だったドゥラエレーデは陣営が「今年のメンバーだと去年のように上手くいくとは…」とやや弱気。この言葉にもあるように、今年は昨年と比べれば逃げ先行馬が多く流れが激しくなる可能性も。

そうなると昨年は末脚不発だったセラフィックコールアーテルアストレアにも浮上の余地があるか。この2頭は昨年と比べると間隔を空けてこのレースに十分な体調で臨めるようにローテ組みを変えてきている。

≪今週の重賞情報袋とじ≫
チャンピオンズC
2024
中京11R ダ1800m

~枠順確定版~





1 1 クラウンプライド 横山 武史
2 レモンポップ 坂井 瑠星
2 3 ハギノアレグリアス 岩田 望来
4 ペプチドナイル 藤岡 佑介
3 5 ペイシャエス 横山 和生
6 ドゥラエレーデ R.ムーア
4 7 セラフィックコール C.デムーロ
8 ウィルソンテソーロ 川田 将雅
5 9 テーオードレフォン 三浦 皇成
10 アーテルアストレア 菱田 裕二
6 11 ミトノオー 松山 弘平
12 サンライズジパング 武 豊
7 13 ミックファイア C.ルメール
14 スレイマン 斎藤 新
8 15 グロリアムンディ 北村 宏司
16 ガイアフォース 長岡 禎仁

[チャンピオンズC]
注目の社台
グループ関連馬

ー11月30日(土)更新ー

社台情報スペシャリスト
桐 生

社台情報部の桐生です。

ドウデュースがGI・5勝目を挙げ、来春からの種牡馬入りがますます楽しみとなったジャパンCから1週間。今度はダートのチャンピオンホースを決定するチャンピオンズCが中京で行われます。

ダート戦線のレースが整備されただけでなく海外遠征が当たり前となった時代とあってメンバーは分散した感が強いですが、昨年のこのレース覇者でここが引退レースとなるレモンポップに対して、クラウンプライド、ドゥラエレーデ、セラフィックコール、アーテルアストレア、サンライズジパング、スレイマン、グロリアムンディ、ガイアフォースと8頭のグループ関連馬がどう対抗するかに注目です。

社台グループ関連馬

クラウンプライド

馬主:吉田照哉
生産:社台F


思い起こせば2年前のチャンピオンズC2着馬で、現在マーキュリーC、コリアCと重賞連勝中の5歳馬クラウンプライド。

リーチザクラウンの産駒で、母は地方競馬で9勝。2代母エミーズスマイルが地方競馬在籍のまま桜花賞トライアルのアネモネSに勝利し、叔母のホウオウエミーズは昨年の福島記念の勝ち馬になります。名義は吉田照哉さんですが、実際は社台グループオーナーズの所属馬で社台Fで育成されています。

コリアCを勝ってチャンピオンズCのローテは昨年と同じですが、その昨年は中間にビッシリやり過ぎて馬が嫌気を差して力を出せずじまい。その教訓から今年はソフトな仕上げで挑んできました。しかも、関係者によるとこの中間はスタミナ強化も図っているという話ですよ。

陣営の思惑通り内枠を引けましたし、この並びであればレモンポップを見ながら競馬ができるのも大きな強み。陣営の感触もかなり良さそうですし、2年前に獲り逃したタイトル奪取も十分あり得るのではないかと思います。この馬を含め、出走馬の半数を占めるグループ関連馬8頭の走りには注目です。

[チャンピオンズC]
重賞調教
ウォッチャー

ー11月29日(金)更新ー

≪栗東・好調教馬≫
スレイマン
(牡6、栗東・池添学厩舎)

栗東坂路(重)
4F 54.7-39.2-24.7-12.2秒

栗東情報スペシャリスト
高 島

浦和の交流重賞オーバルスプリント2着からの参戦となるスレイマン。

1週前は西村淳騎手を背にCWコースで6F83秒7-ラスト1F11秒8を強めでマークし、最終追いの坂路では主戦の斎藤騎手が跨って4F54秒7-ラスト1F12秒2を馬なりで計時しています。540キロを超える大型馬も脚捌きには重苦しさがなく、休み明け初戦から力を出せる仕上がりにありそうです。元来、ポン駆けも利くタイプですからね。

今回はGIでメンバーがかなり強化され、人気的にも下から数えた方が早いかもしれません。ですが、ここ4戦で大敗したのは平安Sの一戦のみで6歳にして本格化の兆しさえ伺えます。しかも、姉にジェンティルドンナがいるように持っているモノは確か。戦績が物語るように“相手なりに走るタイプ”であれば、流れに乗じて波乱の立役者となってもおかしくないのではないでしょうか。

≪美浦・好調教馬≫
ウィルソンテソーロ
(牡5、美浦・小手川厩舎)

美浦坂路(重)
4F 54.8-39.5-25.7-12.4秒

美浦情報スペシャリスト
神 谷

JBCクラシックを4馬身差で圧勝したウィルソンテソーロ。この中間は坂路とウッドの併用で乗り込まれ、最終追いの坂路では雨上がりの重馬場をものともせず、4F54秒8-ラスト1F12秒4を馬なりでマーク。見た目にも馬体は充実しており、引き続き好気配を保っているようです。

ここだけの話、以前、この馬の稽古をつけていた武士沢騎手も「筋肉が柔らかくて足にボルトが入っていなければ芝でも走れそう。やっぱりG1レベルだよ」とまで漏らしていたほどで、JBCクラシックでGIタイトルを獲得できたのも頷けます。川田騎手が手放すことなく乗り続けているのも、この馬を高く評価している証ですし、今の充実ぶりなら頂点を極めるのも十分ではないでしょうか。

[チャンピオンズC]
馬主絡みの
重賞こぼれ話

ー11月28日(木)更新ー

馬主情報スペシャリスト
赤 堀

馬主情報部の赤堀です。

いよいよ今週から「人が馬を走らせる季節」と言われる師走競馬へと突入します。関係者の思惑や戦略が馬券に直結する年に一度の開催ですし、例年競馬セブではヤリ情報を事前に知っているからこそ“タダ貰い”と言える万券を多数お届けしています。そして、お年玉(ご祝儀)が舞う正月競馬も然り。

今年も競馬セブンの情報ルートだから入手できた師走のヤリ話、そして正月競馬のお年玉情報にも大きくご期待頂ければと思います。馬主情報的にもこう言えるだけの事前情報を掴んでいますよ!!


注目すべき馬主とは?

今年のチャンピオンズCで馬主情報的に注目しているのは、ゴドルフィンのレモンポップです。ゴドルフィンと言えば、言わずと知れたドバイの首長、シェイク・モハメドが出資しており、日本ではダーレー・ジャパンが馬産を担っています。

このチャンピオンズCが現役最後で、レース終了後の中京で引退式が行われ、抹消後は北海道日高町のダーレージャパンスタリオンコンプレックスで種牡馬入りという流れがほぼ決定しています。

ダーレージャパンには現在14頭の種牡馬がおり、種付料が一番高いのはパイロで400万円となっていますが、このレモンポップはサンデーサイレンスの入らない血統だけに馬産地でかなり重宝される存在になるのは間違いありません。

現時点でも「パイロと同じか、それ以上」と言う声さえ馬産地の関係者から出ているほどです。

それだけにオーナーサイドに“無事に”という思いがあるのは言わずもがなだと思います。ただ、チャンピオンズC連覇を決めればさらに種牡馬としての価値はさらに上がりますからね。目イチ仕上げで挑んで来るのはまず間違いないと思いますよ。

[チャンピオンズC]
3つの
好走ポイント
ー11月27日(水)更新ー

本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。

この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。

3つの好走ポイント
1.地方交流重賞組が中心
2.人気薄の追込馬に要注意
3.リピーターが強い


★好走ポイント【1】
地方交流重賞組が中心

JRA・G1 [0-0-1-10]
連対率0.0% 複勝率9.1%
JRA・G2 [0-0-1-0]
連対率0.0% 複勝率100.0%
JRA・G3 [1-4-5-63]
連対率6.8% 複勝率13.7%
JRA・OP特別以下 [0-0-0-4]
連対率0.0% 複勝率0.0%
地方 [9-6-3-43]
連対率24.6% 複勝率29.5%
海外 [0-0-0-6]
連対率0.0% 複勝率0.0%

中京に舞台が移ってからは、勝ち馬のほとんどが前走で地方交流重賞に出走していた馬。前走、JRAのレースを使っていた馬の優勝は22年のジュンライトボルトが初めてでした。

前走、地方交流重賞組で6番人気以下だった馬は[0-0-0-8]。狙えるのは前走5番人気以内だった馬となります。


★好走ポイント【2】
人気薄の追込馬に要注意

逃げ [1-0-3-7]
連対率9.1% 複勝率36.4%
先行 [4-4-5-24]
連対率21.6% 複勝率35.1%
中団 [3-2-1-50]
連対率8.9% 複勝率10.7%
後方 [2-4-1-45]
連対率11.5% 複勝率13.5%

全体としては逃げ馬が有利なコースですが、チャンピオンズカップでは逃げ切りは昨年のレモンポップ1頭のみとなっています。

先行馬が好成績なのは当然として、意外にも好走しているのが後方待機馬です。

過去10年で馬券対象になったのは、

23年2着ウィルソンテソーロ(12人気)
21年2着チュウワウィザード(3人気)
18年2着ウェスタールンド(8人気)
17年1着ゴールドドリーム(8人気)
16年1着サウンドトゥルー(6人気)
15年2着ノンコノユメ(3人気)
15年3着サウンドトゥルー(5人気)

の7頭。人気薄も多く、「穴なら追い込み」と言っても過言ではないでしょう。


★好走ポイント【3】
リピーターが強い

14年に中京に舞台が移ってから今年で11回目になりますが、ゴールドドリームが4回出走し、17年1着、19年2着、20年2着と3度好走(16年は14着)。

その他では、チュウワウィザードが19年4着、20年1着、21年2着。

サウンドトゥルーが15年3着、16年1着、17年11着。

インティが19年3着、20年3着、21年4着と、複数回好走している馬が目立ちます。

逆に、G1級レースを11勝もしているコパノリッキーが4度出走し、14年12着、15年7着、16年13着、17年3着と結果が出ていないことからも、求められる適性が特殊な、リピーター傾向の強いレースと言っていいでしょう。

過去に好走したことがある馬や、中京コースで高いパフォーマンスを発揮していた馬は注意すべきと言えそうです。

今年は昨年の1~3着馬(レモンポップ、ウィルソンテソーロ、ドゥラエレーデ)が揃って出走。再度好走となるでしょうか。

好走注目馬はこの馬
【★★】
・ウィルソンテソーロ
・セラフィックコール
・ハギノアレグリアス
・レモンポップ

【★】
・アーテルアストレア
・クラウンプライド
・サンライズジパング
・スレイマン
・ドゥラエレーデ
・ペプチドナイル
・ミックファイア


※好走ポイントに該当した数で★をつけています。
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