チャンピオンズC 2025【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!
ー12月7日(日)更新ー
徳吉 一己
(元JRA競馬学校教官)
騎手時代の通算成績は重賞14勝を含む536勝。騎手引退後はJRAからの要請で競馬学校の教官となる。福永・池添・田辺・和田など現役騎手の半数以上が教え子であり、「鬼教官」と呼ばれた特別な存在。
地方競馬と連携した3歳ダート三冠の新設、海外遠征の活発化など、近年目まぐるしく状況の変化、いや進化が続いている日本のダート競馬。
この節目にフォーエバーヤングという歴代最強レベルのダート馬が登場したことも偶然ではないのかもしれない。
その一方で、以前から変わらず行われてきたダートG1競走に関しては、一つ一つの価値がやや低下しているという側面もある。特に秋冬はG1級のレースが過剰に組まれており、使い分けによって個々のレースのメンバーレベルは控え目になっている。
JRAでは年明けのフェブラリーSと双璧のG1という立場のチャンピオンズCだが、これはJBCクラシック、東京大賞典、ブリーダーズカップなどと競合する位置。
今年はフォーエバーヤング(BCクラシックに出走)、ミッキーファイト(JBCクラシック→東京大賞典を予定)、コスタノヴァ(マイル以下のレースが目標)と、2025年の古馬ダートG1を勝った3頭が不在となっている。
3歳馬ナルカミが1番人気になっているのも、フォーエバーヤング、ミッキーファイトという真のトップがいないからだとは言えるだろう。チャンピオンズC出走馬たちがフォーエバーヤング、ミッキーファイトに挑戦するのは果たしてどの国、どのレースでとなるだろうか。
ナルカミはレモンポップでチャンピオンズCを連覇した田中博康厩舎の新たなスター候補。4歳馬にはミッキーファイト、2歳馬にはサトノボヤージュを抱え、今や日本随一のダート厩舎となっている。
「古馬の一線級とは初対戦になりますが、そんなことを気にする次元の馬じゃないですよ。ここは確実に決めて、来年はさらに大きいところを目指しています」と厩舎スタッフ。
「2走前は盛岡への輸送、前走は短い間隔での調整と課題があったが、全く苦にせず連勝を伸ばしてくれている。今回はもう気になるところがないし、本当に強い馬です」とも。あとはレースで能力通りに回ってこられるかどうか。
同じ3歳馬のルクソールカフェについては「JDCは海外帰りで2000m。今回はナルカミとの差は詰められる」と関係者。
中京ダート1800mの外枠不利で人気を落としている様子もあるが、陣営はむしろ「大型馬で揉まれたり砂を被ったりはNGなので、枠についてはこれしかないという最高のところを引いた」と前向きに捉えているようだ。
大久保龍志厩舎はダブルハートボンドとアウトレンジの2頭出し。みやこSも同じく2頭出しで、当時はアウトレンジが1番人気だったが7着に敗れ、ダブルハートボンドの方がレコード勝ちという結果に。それで今回はダブルハートボンドの方が人気になっている。
ただ、厩舎の評価には大きな差はなく、むしろ「状態面はアウトレンジの方が上」という声も。
「ダブルハートボンドはあれだけの時計で走った後なので疲れが出た。反動こそないが上積みも薄いというのが現実的なところ」と厩舎関係者。
その一方で「アウトレンジはあの馬場に対応できず走り切れてないので余力があります。休み明けでもあったし使っての上昇度は大きいですよ」とのこと。実際にみやこSで世間的にも評価されていたのはアウトレンジの方で、帝王賞でミッキーファイトと僅差の実績もある。
今年の古豪は2年連続2着のウィルソンテソーロやG1・4勝のメイショウハリオ辺りか。ペプチドナイルも前走を除けば国内では堅実だが、今回は急激に人気を落としている。
メイショウハリオは今回が引退レースの予定。浜中俊騎手が負傷したため今回は「メイショウ」といえばの武豊騎手に乗り替わる。「いつも通り使って格段に良くなっている。JRAのG1制覇はずっと目標にしてきたので、最後に何とか奇跡を起こしたい」と厩舎サイド。
ウィルソンテソーロは2走前の南部杯制覇で健在ぶりを示したかと思いきや、前走のJBCクラシックが案外な敗戦。
川田騎手は「自分が乗ってからあんなに動かなかったのは初めて」と首をかしげていたそうだが、2年連続でレモンポップに迫った中京で反撃となるか。
≪今週の重賞情報袋とじ≫
チャンピオンズC
2025
中京11Rダ1800m
~枠順確定版~
| 枠 番 |
馬 番 |
馬 名 |
騎 手 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ウィリアムバローズ | 岩田 望来 |
| 2 | ダブルハートボンド | 坂井 瑠星 | |
| 2 | 3 | メイショウハリオ | 武 豊 |
| 4 | セラフィックコール | 西村 淳也 | |
| 3 | 5 | ヘリオス | 原 優介 |
| 6 | ハギノアレグリアス | 岩田 康誠 | |
| 4 | 7 | ラムジェット | 三浦 皇成 |
| 8 | ウィルソンテソーロ | 川田 将雅 | |
| 5 | 9 | アウトレンジ | 松山 弘平 |
| 10 | テンカジョウ | 国分 優作 | |
| 6 | 11 | シックスペンス | C.ルメール |
| 12 | ナルカミ | 戸崎 圭太 | |
| 7 | 13 | サンライズジパング | 池添 謙一 |
| 14 | ペプチドナイル | 藤岡 佑介 | |
| 8 | 15 | ペリエール | 佐々木 大輔 |
| 16 | ルクソールカフェ | F.ジェルー |
[チャンピオンズC]
注目の社台
グループ関連馬
ー12月6日(土)更新ー
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桐 生
社台情報部の桐生です。
暦も12月に替わり、今秋のGIシリーズも残り5戦となりました。今週は中京でダートのチャンピオンズCが行われます。グループからは近3年のみやこS勝ち馬であるセラフィックコール、サンライズジパング、ダブルハートボンドの3頭、初ダートの南部杯で2着に入った芝1800mでの重賞3勝馬シックスペンスの4頭がエントリーしてきました。
社台グループ関連馬
シックスペンス
馬主:キャロットF
生産:ノーザンF
休み明けで初ダートとなった南部杯で2着し、ノーザンF天栄への放牧を経てこのチャンピオンズCに駒を進めてきたキャロットFのシックスペンス。
キズナ産駒の4歳馬で、母のフィンレイズラッキーチャームは米GIマディソンSを勝利しています。育成はノーザンF早来が担当。その母は不受胎や死産が多く、あまり仔を残せていないだけに、(主導権を握っている)牧場サイドのこの馬に懸ける期待の高さは言わずもがなでしょう。
南部杯は強気の競馬で先に行った分、勝ち馬に目標にされる競馬になってしまいましたが、それでも2着を確保してダート適性の高さを見せています。叩き2戦目の上積みがあり、ダートも慣れが見込める2戦目。そして鞍上にはルメールを起用してきたのは心強い限り。芝で3戦3勝を挙げている1800mはベストの条件ですからね。ここを勝って次はフェブラリーSというのが陣営の青写真のようですよ。
このシックスペンスの他にも、セラフィックコール、サンライズジパング、ダブルハートボンドがスタンバイ。これら社台グループ関連馬の走りにも注目です。
[チャンピオンズC]
重賞調教
ウォッチャー
ー12月5日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
ダブルハートボンド
(牝4、栗東・大久保龍志厩舎)
栗東坂路(良)4F 52.0-37.9-25.0-12.7秒
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高 島
デビューから7戦して6勝2着1回で前走のみやこSで重賞初制覇を決めてチャンピオンズCに駒を進めてきた大久保龍志厩舎のダブルハートボンド。
最終追いの坂路では坂井瑠騎手が手綱をとって4F52秒0、ラスト1F12秒7の時計を終い強めでマーク。「52秒台で終いは12秒を切るくらいでも」という指示が厩舎から出されており、「終いの反応があまりないかな、という感じだった」と坂井瑠騎手は辛口ジャッジでしたが、時計自体は及第点が与えられるもの。
続けて「このGIに臨むにふさわしい馬。チャレンジャーですが楽しみは持っています」と漏らしていましたし、当レース3連覇が懸かる坂井瑠騎手も色気ありです。
≪美浦・好調教馬≫
ナルカミ
(牡3、美浦・田中博康厩舎)
美浦W(良)6F 82.0-66.2-51.5-37.3-11.2秒
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神 谷
前走の交流GI・ジャパンダートクラシックを勝利して挑んできたのが田中博康厩舎のナルカミ。この中間は坂路とWコースの併用で最終追いを含めマークした時計は18本と乗り込みは入念そのもの。
その最終追いはアッシュルバニバル(4歳OP)との併せ馬で6F82秒0、ラスト1F11秒2で併入。メンタル面を考慮して大きく攻め込まず、ストレスをかけない調教が施されて「気持ち良く走れるところで、ちょうどいい狙い通りの調教でした」と厩舎も納得の表情でしたよ。
来年は海外遠征も視野に入れており、「レースの選択肢を広げる意味でも可能性を見てみたい」と厩舎は将来性を計るスタンスでしたが、「心肺機能だけならレモンポップより上」と言って憚らない馬ですからね。史上6頭目の3歳馬戴冠も十分あり得ると思います。
[チャンピオンズC]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー12月4日(木)更新ー
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赤 堀
馬主情報部の赤堀です。
いよいよ今週から「人が馬を走らせる季節」と言われる【師走競馬】へと突入します。関係者の思惑や戦略が馬券に直結する年に一度の開催ですし、例年競馬セブではヤリ情報を事前に知っているからこそ“タダ貰い”と言える万券を多数お届けしています。そして、大人のお年玉(ご祝儀)が舞う正月競馬も然り。
今年も競馬セブンの情報ルートだから入手できた師走のヤリ話、そして正月競馬のお年玉情報にも大きくご期待頂ければと思います。馬主情報的にもこう言えるだけの事前情報を例年以上に掴んでいますよ!!
今年のチャンピオンズCで馬主情報的に注目しているのは、“カフェ”の冠名でお馴染み、西川光一さんの所有馬となるルクソールカフェです。
西川光一さんの本業は駐車場運営などを行うパーク24株式会社の代表取締役社長。父・西川清さんも馬主でしたが、2005年7月の死去にともない所有馬を引き継がれています。現在は中央で14頭を所有されていますが、2021年、2022年とフェブラリーSを連覇したカフェファラオの全弟になるのがルクソールカフェ。馬主サイドの鼻息が荒いのは言わずもがなでしょう。
デビュー前は兄とタイプは違うと言われていましたが、能力は高いという話でした。初勝利を挙げるのに3戦を擁したものの、その後は黒竹賞→ヒヤシンスS→伏竜Sと3連勝。ケンタッキーダービー12着→ジャパンダートクラシック3着から挑んだ前走の武蔵野Sで重賞初制覇を決めています。
ジャパンダートクラシックを勝っていればチャンピオンズC直行だっただけに武蔵野Sを挟んだのは予定外とはなりますが、この中間も乗り込みは入念で「反応は良くて息遣いも良かった。状態は(いい意味で)平行線」と堀師も太鼓判を押す仕上がり。
鞍上には2017年ブリーダーズCクラシックなどを制したガンランナーの主戦として知られ、21年には2着からの繰り上がりもマンダルーンでケンタッキーダービーも勝利した名手ジェルーを起用してきましたからね。本気度はかなり高いと見ています。
[チャンピオンズC]
3つの
好走ポイント
ー12月3日(水)更新ー
本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。
この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。
2.人気薄の追込馬に要注意
3.リピーターが強い
★好走ポイント【1】
地方交流重賞組が中心
| JRA・G1 | [0-0-1-11] 連対率0.0% 複勝率8.3% |
|---|---|
| JRA・G2 | [0-0-1-0] 連対率0.0% 複勝率100.0% |
| JRA・G3 | [1-3-5-61] 連対率5.7% 複勝率12.9% |
| JRA・OP特別以下 | [0-0-0-6] 連対率0.0% 複勝率0.0% |
| 地方 | [9-7-3-42] 連対率26.2% 複勝率31.1% |
| 海外 | [0-0-0-6] 連対率0.0% 複勝率0.0% |
中京に舞台が移ってからは、勝ち馬のほとんどが前走で地方交流重賞に出走していた馬。前走、JRAのレースを使っていた馬の優勝は22年のジュンライトボルトが初めてで、その後も昨年のドゥラエレーデ(前走・みやこS11着)の3着が最高着順となっています。
前走、地方交流重賞組は、前走で上位人気だった馬が中心。
1~3人気[8-7-1-25]
4~5人気[1-0-2-10]
6人気以下[0-0-0-7]
前走4~5人気で馬券対象になっている3頭はJBCクラシック、もしくは南部杯組。格の高いレースで、上位人気に支持されているに越したことはないということでしょう。
★好走ポイント【2】
人気薄の追込馬に要注意
| 逃げ | [2-0-3-6] 連対率18.2% 複勝率45.5% |
|---|---|
| 先行 | [3-3-4-26] 連対率16.7% 複勝率27.8% |
| 中団 | [3-3-2-50] 連対率10.3% 複勝率13.8% |
| 後方 | [2-4-1-43] 連対率12.0% 複勝率14.0% |
全体としては逃げ馬の成績が良いコースですが、チャンピオンズカップでは逃げ切りは昨年、一昨年のレモンポップ1頭のみとなっています。
先行馬が好成績なのは当然として、意外にも好走しているのが後方待機馬です。
過去10年で馬券対象になったのは、
23年2着ウィルソンテソーロ(12人気)
21年2着チュウワウィザード(3人気)
18年2着ウェスタールンド(8人気)
17年1着ゴールドドリーム(8人気)
16年1着サウンドトゥルー(6人気)
15年2着ノンコノユメ(3人気)
15年3着サウンドトゥルー(5人気)
の7頭。人気薄も多く、「穴なら追い込み」と言っても過言ではないでしょう。
★好走ポイント【3】
リピーターが強い
14年に中京に舞台が移ってから今年で11回目になりますが、ゴールドドリームが4回出走し、17年1着、19年2着、20年2着と3度好走(16年は14着)。
その他では、チュウワウィザードが19年4着、20年1着、21年2着。
サウンドトゥルーが15年3着、16年1着。
インティが19年3着、20年3着、21年4着と、複数回好走している馬が目立ちます。
逆に、G1級レースを11勝もしているコパノリッキーが4度出走し、14年12着、15年7着、16年13着、17年3着と結果が出ていないことからも、求められる適性が特殊な、リピーター傾向の強いレースと言っていいでしょう。
一昨年と昨年はともに1着レモンポップ、2着ウィルソンテソーロ、3着ドゥラエレーデという極めて珍しい結果でした。
過去に好走したことがある馬や、中京コースで高いパフォーマンスを発揮していた馬は注意すべきと言えそうです。
今年は昨年の馬券対象馬では2着ウィルソンテソーロが出走。馬券対象外では4着ハギノアレグリアス、5着ペプチドナイル、6着サンライズジパングなど。再度、上位争いとなるでしょうか。
・ウィルソンテソーロ
【★】
・ダブルハートボンド
・テンカジョウ
・ナルカミ
・ハギノアレグリアス
・メイショウハリオ
・ラムジェット
※好走ポイントに該当した数で★をつけています。
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