朝日杯フューチュリティステークス2023【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!
ー12月17日(日)更新ー
先週の阪神ジュベナイルフィリーズと同じく、阪神のマイルで争われる2歳王者決定戦。朝日杯フューチュリティSは中山から舞台を移して今年が10年目となる。
2世代前こそ朝日杯FSを制したドウデュースがダービー馬となったが、ホープフルSがG1となってからは、皐月賞やダービー、いわゆるクラシックを目指す馬が朝日杯FSに出ることは減っている。
今年のメンバーを見ても、人気を三分しているジャンタルマンタル、シュトラウス、ダノンマッキンリーは現状マイラータイプ。マイル路線で頂点を目指すのか、それとも「これなら中距離でも」という勝ち方を披露する馬が出てくるのだろうか。
ジャンタルマンタルは2戦2勝のデイリー杯2歳S勝ち馬。盤石のレースぶりもさることながら、川田騎手への乗り替わりも情報的には見逃せない要素となっている。
「スーパーな馬ではないが、総合的に能力が高い」というのが関係者の評判。2連勝を導いた鮫島克駿騎手から川田騎手に乗り替わったのは、鮫島騎手を降ろしたというより川田騎手サイドからの騎乗オファーがあったからだという。
「ダノンは気性に不安があるし、現状マイルのG1では乗りたくないと川田が考えていたそうだ。それに、ダノンの馬は一度手放しても簡単に取り戻せるからね。それなら今回勝つ可能性が高いジャンタルマンタルに乗ろう、ということなのだろう」と、関係者は川田騎手サイドの思惑を語っている。
そのダノンマッキンリーはルメール騎手に乗り替わり。これならば“川田に捨てられた”という格好でも陣営としては納得だろう。
情報筋が気にしているのは最終追い切りを木曜にして、しかも技術調教師の福永祐一師を乗せて軽めの内容だったこと。「表向きには理由を付けて良いように言っているが、とてもG1に臨むような内容ではない。テンション面を気にして攻め切れないのかな」と、調整過程に関しては疑問視する声もある。
シュトラウスも以前のレースから話題になっているように、焦点は高い能力をレースで出し切れるかどうか。「能力は間違いない。競馬に行ってもコントロールできれば。G1でも東スポ杯のような勝ち方ができますよ」と厩舎関係者は期待を持っている。
大外枠に関しては厩舎サイドが歓迎というコメントを出しているが、これは「馬群に入って我慢させようとすると却ってエキサイトする。この馬に関しては“壁を作って折り合いを”といったことは意味がない。他の馬とぶつからずノビノビと走れる外の方がいい」という意味のようだ。
人気的にはこの3頭に続くのが札幌以来となるエコロヴァルツ、セットアップの2頭だと思われていたが、意外なほど穴人気しているのが1戦1勝の牝馬タガノエルピーダ。
この馬は阪神JFを抽選除外になって牡馬相手の朝日杯FSに回ってきた形だが、阪神JFの出否が決まる前に朝日杯FSに特別登録していたように、この出走は想定されていた。
「この馬は過去にクロノジェネシスなどを担当していた腕利きがやっていて、素質的には相当期待されている」と厩舎関係者。
さらに「番組的には阪神JFなんだろうけど、放牧先で緩んで戻ってきたので先週だと仕上がり切っていなかった。1週延びたことで状態面はむしろプラスになっている」という話も。前日段階ながら札幌2歳S勝ちのセットアップとほぼ並びというオッズは意外だが、それだけポテンシャルに期待するファン、関係者がいるということだろうか。
エコロヴァルツは「ユタカさんがかなり高く評価しているんですよ」とのこと。一方で、課題は最内枠。栗東の情報筋曰く「今の栗東にいる馬の中でも指折りの大トビな走りの馬。馬群の中で狭くなってしまうと相当走りづらいでしょうね」とのことだ。今週から復帰の武豊騎手はどのようにエスコートするか。
セットアップはデビュー前から「ダート向きじゃないか」という話がありつつ、圧勝で未勝利戦と札幌2歳Sを制覇。確かに時計の掛かる洋芝を馬力の違いで千切って勝った走りはダート向きのパワーを感じさせる。
とはいえ、鹿戸雄一厩舎と横山武史騎手が、ホープフルSや、それこそ全日本2歳優駿のようなダート戦という選択肢もある中で選んだのが朝日杯FS。強みを活かせる展開になれば去年のレイベリング以上の結果もあり得るか。
エンヤラヴフェイスはデイリー杯で本命公開し、大きな反響があった情報馬。今回も外枠を引いたが幸英明騎手は距離ロスの無いコース取りを狙ってくるだろう。
ミルテンベルクは距離が課題になるが、厩舎筋の関係者からは「この枠だったら逃げるかもしれない」という話が。「結局は自分との戦いというタイプの馬なので、気分よく行かせた方が力を出し切れるかもしれない。前走は将来を見据えて抑える指示をしていたが、今回は鞍上に任せるつもり」とのことで、レース展開を左右する1頭になる可能性も。
≪今週の重賞情報袋とじ≫
朝日杯FS
2023
阪神11R芝1600m
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 |
騎 手 |
---|---|---|---|
1 | 1 | エコロヴァルツ | 武 豊 |
2 | ミルテンベルク | B.ムルザバエフ | |
2 | 3 | ジャンタルマンタル | 川田 将雅 |
4 | サトミノキラリ | 津村 明秀 | |
3 | 5 | タガノエルピーダ | 団野 大成 |
6 | セットアップ | 横山 武史 | |
4 | 7 | オーサムストローク | 坂井 瑠星 |
8 | ダノンマッキンリー | C.ルメール | |
5 | 9 | クリーンエア | 鮫島 克駿 |
10 | バンドシェル | 池添 謙一 | |
6 | 11 | タイキヴァンクール | 浜中 俊 |
12 | タガノデュード | 古川 吉洋 | |
7 | 13 | ナムラフッカー | 松山 弘平 |
14 | ジューンテイク | M.デムーロ | |
8 | 15 | エンヤラヴフェイス | 幸 英明 |
16 | アスクワンタイム | 岩田 望来 | |
17 | シュトラウス | T.マーカンド |
[朝日杯FS]
注目の社台
グループ関連馬
ー12月16日(土)更新ー
桐 生
先週の阪神JFはダイワメジャー産駒のアスコリピチェーノが勝利し、週中の川崎・全日本2歳優駿はリアルスティール産駒のフォーエバーヤングが優勝。
この世代もノーザンFの生産馬が活躍しています。今週は牡馬の2歳マイル王決定戦の朝日杯FSですが、17頭立てでグループからは4頭の出走と頭数としてはやや寂しいところ。
それでも社台、ノーザンの両牧場から楽しみな馬たちがエントリーしており、そのレース内容に注目です。
社台グループ関連馬
ジャンタルマンタル
馬主:社台RH
生産:社台ファーム
朝日杯FSには、ミルテンベルク、ジャンタルマンタル、ダノンマッキンリー、シュトラウス、グループ生産馬4頭がスタンバイ。
その中でも注目しているのがジャンタルマンタルです。
ベルモントSなどG1レースで2勝をあげ、初年度産駒のストラクターがBCジュヴェナイルターフを勝利しているパレスマリスが父で、母のインディアマントゥアナは米重賞勝ち馬という配合。社台RHの所属馬として、社台Fで育成されています。
6月に栗東トレセンへ移動し、すぐにゲート試験に合格。その後は山元トレセンへ放牧に出され、デビューへと再調整されました。9月に入り帰厩し、秋の京都開幕週の芝1800m戦に鮫島駿騎手とのコンビでデビューすると、新馬戦⇒デイリー杯2歳Sと2連勝を飾りました。
今回は鮫島駿騎手から川田騎手に乗り替わりで迎える一戦。川田騎手はダノンマッキンリーというお手馬がいるにも関わらず、理由があってコチラを選んだ形になります。
この辺りも加味すると、より注目せざるを得ない存在となりました。この中間は半月ほどの短期放牧を挟み、順調な仕上がり。2歳王者の座に手が届くところにいる一頭だと思います。
[朝日杯FS]
重賞調教
ウォッチャー
ー12月15日(金)更新ー
≪栗東・好調教馬≫
エコロヴァルツ
(牡2、栗東・牧浦厩舎)
栗東坂路(良)4F 54.6-39.6-25.3-12.3秒
高 島
10月末に負傷して今週復帰を果たす武豊騎手。予定よりも長引いたとの報道もあるが、それでも怪我の具合を考えれば驚異的な回復力。その復帰を待ちわびていたのはファンだけでなく、ここで騎乗するエコロヴァルツも同じでしょう。
前走が初コンビとなりましたが、先行押切の横綱相撲で連勝。息もピッタリで素質の高さを感じる勝ちっぷり。
この中間は坂路とCWをバランス良く乗り込み、先週のウッドコースでは古馬を大きく追走して先着を果たすなど、力の違いを見せるほど。2歳馬とは思えない走りが特徴。レースでも力強い走りを見せてくれることでしょう。
≪美浦・好調教馬≫
セットアップ
(牡2、美浦・鹿戸厩舎)
美浦W(稍)6F 85.1-69.2-53.8-38.7-12.0秒
神 谷
今やおなじみになりつつある鹿戸厩舎×横山武騎手のコンビ。「来年はこの馬で」と見られているのがセットアップです。
デビュー以来3戦続けてコンビを組んでいるように、二人三脚でこのG1舞台がまで駒を進めました。ダッシュ力があるタイプでペースメイク出来る素質の高さはアドバンテージのように感じます。
そのスピード感は中間の調教からも見てとれ、併せ馬を織り交ぜながら熱心に乗り込まれてきました。
最終追い切りは楽な走りに見えましたが、ギアが入ってからは併せた相手とは脚色の違いを見せつけてフィニッシュ。ラスト1ハロンは12.0秒でしたが時計以上にキレ味の鋭さを感じる内容。力を出せる状態にキッチリと仕上がっているのではないでしょうか。
[朝日杯FS]
馬主絡みの
重賞こぼれ話
ー12月14日(木)更新ー
赤 堀
どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。
今週行われる2歳限定G1・朝日杯FSを前に、先週も2歳限定のG1・阪神JFが行われ、ここでも勝ったアスコリピチェーノを取り上げたのを覚えている方もいらっしゃると思います。
一般的に難しいと言われている2歳戦で、キッチリと馬券に役立つ情報をお届けすることができてよかったです。
今週の朝日杯FSで馬主情報的に注目しているのが、八木良司氏のタガノエルピーダとタガノデュードです。
「タガノ」の冠名で競馬ファンにもなじみのあるオーナーのひとり。自家生産も行っており、毎年多くの競走馬をターフへ送り込んでいますが、意外にもオーナー所有馬によるG1は未勝利です。
それだけでなく平地重賞も16年の武蔵野S以来勝っておらず、芝の重賞は14年のデイリー杯2歳Sが最後の勝利。G1では2着が最高着順でそれが2000年の朝日杯3歳S(現朝日杯FS)のタガノテイオーとなっています。
そんなオーナーの馬主人生ですが、現2歳には念願のG1制覇をより現実的と感じさせる1頭がいます。それがタガノエルピーダ。まだ1戦1勝馬ですが、関係者の間でも高い評価で話題になっています。
そのデビュー戦は新馬戦らしいスローペースでラスト4ハロンの競馬になりましたが、それでも1600mを1分34秒3と好時計をマーク。前半の緩みを考えてもかなり優秀な時計であり、底知れる素質を感じる内容でした。
先週の阪神JFに登録していましたがよもやの抽選除外。自己条件にまわったり来年の番組を選ぶことも可能な状況でしたが、陣営は朝日杯FS参戦を決断。完成度と素質の高さに期待して牡馬を相手に臨みます。
騎乗する団野騎手はデビュー以来オーナーに面倒を見てもらっており、騎手としての初勝利はオーナー所有のタガノジーニアスでした。恩返しとしてはこれ以上ないチャンス。渾身騎乗でオーナーの期待に応えられるか注目したいですね。
[朝日杯FS]
3つの
好走ポイント
ー12月13日(水)更新ー
本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。
この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。
2.前走1400m、且つ上がり最速馬が穴
3.前走圧勝馬
★好走ポイント【1】
前走東京組
前走・東京 | [6-5-5-46] 連対率17.7% 複勝率25.8% |
---|---|
前走・中山 | [0-0-0-5] 連対率0.0% 複勝率0.0% |
前走・京都 | [2-2-2-35] 連対率9.8% 複勝率14.6% |
前走・阪神 | [1-2-2-23] 連対率10.7% 複勝率17.9% |
阪神で施行された過去9年、前走の競馬場別成績を見てみると、前走東京組が好成績を残していることが分かります。
後述の通り、前走好走馬が非常に強いレースですが、前走5着以下から馬券対象になった18年2着クリノガウディーも前走東京組(東京スポーツ杯2歳)でした。
特に、前走東京芝1600m組は[5-2-3-8]で連対率38.9%、複勝率55.6%と高確率。馬券対象になった10頭中、9頭が前走1着。残りの1頭は17年2着ステルヴィオで、前走はサウジアラビアRC2着でした。
なお、前走阪神組で馬券に絡んだ5頭はいずれも前3年。京都競馬場の改修で関西圏の開催がズレている影響も大きくなっています。
★好走ポイント【2】
前走1400m、且つ上がり最速馬が穴
★好走ポイント【1】の通り、好走馬の大半は前走1600m組[7-6-6-45]になりますが、6番人気以下[2-4-3-104]で馬券対象になった9頭のうち、5頭が1400m組だったように、穴なら1400m組ということも言えそうです。
過去10年の勝ち馬で最も人気がなかった20年グレナディアガーズ(7人気1着)も前走1400m組。
惜しくも馬券対象にはなりませんでしたが、昨年16番人気4着キョウエイブリッサ、8番人気5着バグラダスもともに前走1400m組でした。
前走1400m組[1-3-3-56]のうち、前走上がり3ハロン1位馬が[1-3-2-12]。2位以下は[0-0-1-42]と成績が極端に分かれます。
★好走ポイント【3】
前走圧勝馬
前走1着馬 | [10-6-8-63] 連対率18.4% 複勝率27.6% |
---|
過去10年の勝ち馬全てが前走1着馬。2歳戦だけあって前走1着馬は多いため、そこから勝ちっぷり=2着馬につけた着差に注目すると、
1.0秒以上 | [1-0-0-0] 連対率100.0% 複勝率100.0% |
---|---|
0.6-0.9秒 | [0-1-3-3] 連対率14.3% 複勝率57.1% |
0.3-0.5秒 | [3-3-3-15] 連対率25.0% 複勝率37.5% |
0.1-0.2秒 | [5-1-0-31] 連対率16.2% 複勝率16.2% |
0.0秒 | [1-1-2-14] 連対率11.1% 複勝率22.2% |
完全に比例しているとまではいきませんが、着差が大きければ大きいほど好走率も高くなっていることが分かります。
20年の勝ち馬グレナディアガーズ(7番人気)は前走0.5秒差で未勝利勝ち、19年の3着馬グランレイ(14番人気)も前走0.7秒差で未勝利勝ちなど、人気薄の好走例もあり、前走圧勝馬には注視すべきと言えそうです。
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