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有馬記念2023【袋とじ】馬券予想に役立つ情報満載!

ー12月24日(日)更新ー





目下、3年連続で1番人気馬が勝利している有馬記念。

しかし、今年は世界最強馬として君臨したイクイノックスが有馬記念を前に電撃引退。ファン投票2位のリバティアイランドも有馬記念は自重して来年に備えることとなり、一気に混戦ムードが広がってきた。

そして、今年に関しては有馬記念では恒例となっている公開枠順抽選会も世間の混戦ムードに拍車を掛けた。

「鞍上や安定感から人気はここに集まるだろう」と関係者の間で言われていたスターズオンアースが大外枠に。

ルメール騎手のリアクションやコメントが放送時間中もその後の報道にも大きく取り上げられ、例年以上に“大外枠の不利”がフォーカスされるとともに、逆に内枠を引いた馬の評価が上がる形にもなった。

枠順の問題のみならず、様々な情報が馬券を買う側の心理に影響を与えやすいのが、お祭り・有馬記念。確固たる主役がいる年はその馬への人気集中を加速させる一方、今年のようなメンバーになると、人気の分散を生み出すということなのだろう。

その結果、前日段階では単勝10倍を割る馬が7頭という、G1全体でも近年類を見ない状況に。現在はジャスティンパレスが1番人気となっており、スターズオンアースは僅差とはいえ7番人気に甘んじている。

なお、これに近いムードだった有馬記念となると、引退レースのゴールドシップが単勝4.1倍の1番人気だった2015年。5番人気サウンズオブアースまでが10倍未満で、9番人気のラストインパクトでも20.6倍。この年は8番人気ゴールドアクターが勝利し、直近10年では一番の波乱となった。

ただ、この状況に「この馬がこんな人気で買えるようになるとは」と勝負気配を増す情報筋も少なくないようだ。普段は買わないような層でも馬券を買うのが有馬記念。今年のように「これで大丈夫」という馬がおらず、一般ファンの票が割れれば割れるほど、勝負馬の旨味は大きくなっていく。


今まで重賞では一度も1番人気になったことがなく、前走の天皇賞・秋では単勝35.1倍の6番人気だったジャスティンパレスが前日段階で1番人気。やや意外だが、今回は減点材料の少なさが支持を集めているのだろう。

「馬体の張り、雰囲気はここ最近では一番良い。ゲートの課題はあるが、武史はその辺りはよく分かっているし、1週前にもしっかり乗ってもらったからね」と厩舎スタッフ。宝塚記念、天皇賞・秋とイクイノックスに食い下がった力を見せるか。


ドウデュースはジャパンカップで復活の兆しを見せ、人気や関係者の評価もさらに上昇中。「イクイノックスがいない以上、負ける訳にはいかない。戸崎も前走はある程度上手く乗ってくれたが、やはりこの馬にはユタカさんの乗り方が合う」と陣営。

「タイトルホルダーのすぐ外というのは作戦的にも良い」と厩舎筋の関係者。「大概の有力馬が外寄りの枠に行った中で、ここなら労せず良いポジションが取れる」と期待感は上がっている。


3歳牡馬2頭はクラシックでの成績も拮抗していたが、今回の人気も拮抗。「レースの上手さはこちら」「有馬記念を見据えて菊花賞直行の形にしていた」というタスティエーラか、「川田への乗り替わりはどうかと思ったが、最内枠なら川田の方が活かせる」というソールオリエンスか。


本来ならもっと人気を集めていてもよかった牝馬2頭が8枠。スターズオンアースは「爪不安で秋天を使えなかった分、今回は余力がある状態で出られる。ルメールが乗ってくれるのもいい」と厩舎は前向き。ただ、「内枠が欲しかったのは事実」という点は各関係者とも認めているところ。


スルーセブンシーズは、イクイノックスが出走しないことで却って宝塚記念での接戦が評価されている。「思ったより遠征後の回復は早かったし、牧場と連携してやれることは全部やってきた」と厩舎サイド。「2500mは未知だが、意識した調教はできている」とのこと。


穴でイイ話が多いのはディープボンド、ライラック、シャフリヤール辺りか。

ディープボンドは2年前の2着馬。こういった条件への適性は高く、今回はマーカンド騎手を手配して大駆けを狙う。

ライラックは戸崎騎手に乗り替わった今秋の内容が優秀で、この中間も「これだけ攻めた稽古ができた馬は牡馬にもいないでしょう」と厩舎サイドが仕上がりに自信アリ。

シャフリヤールは香港回避の影響が気になるが、厩舎筋の関係者は「向こうでの良かったデキのまま出られますよ」と前向き。これらの馬はオッズが上位人気グループと大きく離れているので、1頭絡むだけでも高配当の使者となりそうだ。

≪今週の重賞情報袋とじ≫
有馬記念
2023
中山11R芝2500m





1 1 ソールオリエンス 川田 将雅
2 シャフリヤール 松山 弘平
2 3 ホウオウエミーズ 田辺 裕信
4 タイトルホルダー 横山 和生
3 5 ドウデュース 武 豊
6 ディープボンド T.マーカンド
4 7 アイアンバローズ 石橋 脩
8 ライラック 戸崎 圭太
5 9 ヒートオンビート 坂井 瑠星
10 ジャスティンパレス 横山 武史
6 11 ハーパー 岩田 望来
12 ウインマリリン L.モリス
7 13 タスティエーラ R.ムーア
14 プラダリア B.ムルザバエフ
8 15 スルーセブンシーズ 池添 謙一
16 スターズオンアース C.ルメール

[有馬記念]
注目の社台
グループ関連馬

ー12月23日(土)更新ー

社台情報スペシャリスト
桐 生

今年の有馬記念には8頭のG1馬がエントリー。そのうち6頭がグループの生産馬で23年、22年、21年と3世代のダービー馬も揃いました。

イクイノックスとリバティアイランドのワン・ツー決着となったジャパンCから1か月が経ちましたが、まだまだ古馬中距離戦線はアツく好メンバーが揃った有馬記念も非常に楽しみですね。

社台グループ関連馬

ソールオリエンス

馬主:社台RH
生産:社台ファーム


今年の有馬記念には、ソールオリエンス、シャフリヤール、ホウオウエミーズ、ドウデュース、アイアンバローズ、ヒートオンビート、ジャスティンパレス、ハーパー、タスティエーラ、スルーセブンシーズ、スターズオンアースなど、グループ生産馬が出走馬の半数以上を占めています。

この中で個人的に注目しているのがソールオリエンスです。

キタサンブラックの仔で、母スキアは仏重賞ウイナー。半兄ヴァンドギャルドはドバイターフ2着馬です。150万円×40口の総額6000万円の値付けにて社台RHで募集され、育成は社台Fが担当しています。

出走した全6レースで1、2番人気に支持され続けているように、デビュー当時から評価が高い馬でそれに答えるように常に結果を出してきました。

秋2戦は4角での不利も影響したセントライト記念。3000mの長丁場で中団後方から追い込むも3着止まりだった菊花賞と歯痒い競馬が続いていますが、ここは鬱憤を晴らすには絶好の舞台。

「本当に良くなるは古馬になってから」と言われてきたように、未完成な状態で勝った皐月賞時よりも成長していることは間違いありませんし、「来年は中距離路線を中心にローテーションが組まれるようだ」という話からも、古馬が相手なら距離が短縮されることはプラス材料と言えます。

イクイノックスの活躍により父キタサンブラックの評価は急上昇中。そのイクイノックスがターフを去ったことで、今後は同じ父を持つソールオリエンスの活躍に注目が集まることになるでしょう。

それだけにこの有馬記念は様々な関係者も注目する一戦。春に皐月賞を勝った時と同じ1枠1番と言う縁起のいい数字を引き期待値も高まっています。あとは、この枠を鞍上の川田騎手が活かせるかどうか。初コンビを組む鞍上の手腕にも注目したいですね。

[有馬記念]
重賞調教
ウォッチャー

ー12月22日(金)更新ー

≪栗東・好調教馬≫
ジャスティンパレス
(牡4、栗東・杉山晴厩舎)

栗東坂路(良)
4F 53.3-38.7-25.1-12.4秒

栗東情報スペシャリスト
高 島

この中間は坂路とCWコースを交互に乗りながら徐々にスピード感を高める調教を行ってきました。

先週のCWは7ハロンと長めに追われて80.3-11.8秒と申し分のない時計をマーク。

今週は坂路で追い切りましたが、先週時点で合格点と言える動きだっただけに軽めの仕上げでしたが、「見た目からも好調ぶりが伝わるね。良い意味で前向きだし、前走以上に状態は整っていると思うよ」と関係者も満足そうな様子でした。

≪美浦・好調教馬≫
ソールオリエンス
(牡3、美浦・手塚厩舎)

美浦W(良)
5F 69.2-53.4-38.0-11.2秒

美浦情報スペシャリスト
神 谷

この中間はウッドコースを中心じっくりと乗り込み。先週は同じく有馬記念に出走するウインマリリンと併せ馬を行い、ラストは突き放すほどキレのある末脚を見せました。

前走から2か月の間隔が空いていますが、トレセンに入ってからは良い意味で緊張感のある調教が行えており、集中力のある走りが出来ていたように感じます。

今週はコンビを組む川田騎手が騎乗してコンタクトをとりましたが、誰もが絶賛するほどの動き。フットワークも軽く、体を大きく見せる走りは絶好調そのものという雰囲気でした。

[有馬記念]
馬主絡みの
重賞こぼれ話

ー12月21日(木)更新ー

馬主情報スペシャリスト
赤 堀

どうも、馬主情報を専門に扱う赤堀です。

2023年の競馬を締めくくる有馬記念。注目が集まるため世間に報道される情報も多くなり、馬券に直結するような本物の情報は影に隠れやすくなります。そこに有馬記念的中のチャンスが潜んでいるわけです。

今年も16頭のトップホースが出走。一体どんなドラマが見られるのか!?競馬人として非常に楽しみです。


注目すべき馬主とは?

今年の有馬記念出走馬の中で、馬主情報的に注目しているのが【キャロットファーム】スルーセブンシーズタスティエーラです。

所属するキャロットファームは先週時点で獲得総額35億円を突破しており、馬主リーディング2位に付けてます。1位のサンデーレーシングとの差は約3億円。有馬記念の優勝賞金が5億円なので、この結果次第ではトップに立つことも可能です。

キャロットファームが馬主リーディングでトップに輝いたのは2016年のこと。この年はシンハライトがオークスを制し、レイデオロがホープフルSを制した年でもあります。

常に大舞台の中心に立つ名馬が在籍していながら、なかなかトップには手が届かない年が続きました。今年は再びリーディングトップへ輝くチャンス。これほど力が入る場面はないでしょう。

ダービー馬タスティエーラは古馬と初対戦ですが、若い世代が活躍するG1競走であり「チャンスは十分」と見ていいでしょう。

スルーセブンシーズは宝塚記念でイクイノックスに肉薄の2着。“2023年イクイノックスに最も近かった馬”として、ここは主役の座を狙いたいところ。この2頭の走り、そして馬主リーディングの行く末に注目したいですね。

[有馬記念]
3つの
好走ポイント
ー12月20日(水)更新ー

本日は過去の傾向から、好走馬の共通ポイントを3つご紹介します。

この3つの好走ポイントに1つでも該当する馬は、人気問わず、好走する可能性十分。是非、注目してみてください。

3つの好走ポイント
1.若ければ若いほど良い
2.中山コース適性は重要
3.前走G1、且つ1,2番人気馬


★好走ポイント【1】
若ければ若いほど良い

3歳 [4-3-2-16]
連対率28.0% 複勝率36.0%
4歳 [2-4-2-37]
連対率13.3% 複勝率17.8%
5歳 [4-3-5-45]
連対率12.3% 複勝率21.1%
6歳 [0-0-1-18]
連対率0.0% 複勝率5.3%
7歳上 [0-0-0-14]
連対率0.0% 複勝率0.0%

菊花賞組の好走率が高いことはよく言われますが、単純に3歳馬の成績が良いレースでもあります。

近年は菊花賞ではなく天皇賞秋を使う3歳馬も多くなっており、天皇賞秋組は19年サートゥルナーリアが2着、21年エフフォーリアが1着、22年イクイノックスが1着で、連対率100%。3歳馬で馬券圏内に好走しているのは菊花賞組、天皇賞秋組に限られます。

なお、連対率は若ければ若いほど高く、過去10年の連対馬で、加齢して着順を上げた馬はキタサンブラック1頭しかいません(15年3着→16年2着→17年1着)。


★好走ポイント【2】
中山コース適性は重要

ゴールドシップ(12年1着、13年3着、14年3着)
ゴールドアクター(15年1着、16年3着)
キタサンブラック(15年3着、16年2着、17年1着)
クロノジェネシス(21年3着、20年1着)

などリピーター傾向が強いレース。人気薄でもトゥザグローリー(10年3着、11年3着)、シュヴァルグラン(17年3着、18年3着)が繰り返し好走しています。

過去を遡っても、07年の勝ち馬マツリダゴッホが同年の中山重賞、アメリカJCC、オールカマーを制していたように、中山適性の高さは1つのポイントと言えそうです。

また、過去10年、7番人気以降で馬券対象になった馬は5頭いますが、そのいずれもが芝2200mか芝2500mの重賞で連対歴がある馬でした。これは中山コースに限りませんが、タフさが求められるという意味では同様のことと言えるでしょう。

20年11人気2着サラキア
→エリザベス女王杯2着

18年9人気3着シュヴァルグラン
→アルゼンチン共和国杯1着

17年8人気2着クイーンズリング
→エリザベス女王杯1着

15年8人気1着ゴールドアクター
→アルゼンチン共和国杯1着

14年9人気2着トゥザワールド
→セントライト記念2着


★好走ポイント【3】
前走G1、且つ1,2番人気馬

[前走]1人気 [6-1-0-16]
連対率30.4% 複勝率30.4%
[前走]2人気 [1-3-1-8]
連対率30.8% 複勝率38.5%

前走1番人気に支持されていた馬が好成績。過去10年の勝ち馬には海外遠征帰りで前走人気が不明の馬が2頭(19年リスグラシュー、13年オルフェーヴル)おり、前走が国内で1番人気ではなかった勝ち馬は20年クロノジェネシス(前走・天皇賞秋2番人気3着)と、21年エフフォーリア(前走・天皇賞秋3番人気1着)しかいません。

前走2番人気の馬も、1着は少ないですが、連対率、複勝率では前走1番人気を上回っています。馬券対象になった5頭はいずれも前走G1出走馬。

前走3番人気で馬券対象になった3頭の前走もG1で、そもそも前走G1組以外は厳しいレースということが分かります。

前走G2以下は[1-1-0-36]で、1着は15年ゴールドアクター、2着は13年ウインバリアシオン。

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